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ア・リーグ、ヤンキース王手…松井、5打数無安打

 【アナハイム=小金沢智】大リーグのア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦(7回戦制)は20日、ヤンキース(東地区)が10―1でエンゼルス(西地区)を破り、通算3勝1敗で6年ぶりのワールドシリーズ進出に王手をかけた。

 四回に3点を先制すると、五回にロドリゲスが3試合連続本塁打となる2ランを放って5点目を挙げ、初戦から中3日登板のサバシアを援護した。6番DHで先発した松井秀は5打数無安打だった。第5戦は練習日を挟み、22日に行われる。ナ・リーグの試合はなかった。

 二回無死一、二塁という先制の好機。松井秀はカウント1―2から内寄りの速球を狙ったが、あっけなく遊飛に終わった。相手は対戦打率2割を切るカズミアー。「きょうは直球に力があった」という苦手左腕に対し、最初の一振りの凡打ですべてが狂い出す。

 四回無死二、三塁で、内角速球を振らされ三振に終わると、その後は代わった3投手に、2三振と二ゴロに仕留められた。相性を考慮されて6番に下がったこの日、3割3分超あったポストシーズンの打率も2割6分台まで降下する厳しい1日となった。

 甘く入っても手が出ず、追い込まれても際どいボールを見逃した粘りのなさが気になる。軸足にきちんと体重が残り、フォームにバランスの良さを感じている時とはほど遠い打撃だ。「うまく攻められた」とし、打撃の感覚にズレが生じていることは否定した松井。不振に陥るか、杞憂に終わるか、第5戦は個人的にも重要になってきた。(小金沢智)

2009年10月22日  読売新聞)
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