6年ぶり歓喜の松井…ヤンキースWシリーズ進出【ニューヨーク=岡田卓史】米大リーグのア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第6戦は25日、ニューヨークでヤンキース(東地区1位)がエンゼルス(西地区1位)に5―2で勝ち、対戦成績を4勝2敗として、6年ぶりのリーグ優勝を決めた。「6番・指名打者」で先発出場した松井秀は4打数無安打だった。ヤンキースは28日(日本時間29日)に開幕するワールドシリーズ(7回戦制)で、ナ・リーグを2連覇したフィリーズと対戦する。松井秀は、入団1年目の2003年以来2度目のワールドシリーズで、悲願の頂点を目指す。 契約最終年、悲願達成に挑むリーグ制覇を決めた試合で4打数無安打。それでも松井は祝宴でシャンパンを浴び、飲んではしゃぎ、目を充血させた。「ワールドシリーズは特別な場所。長かった」。マーリンズと対戦したメジャー1年目の2003年、4番で臨んだ最終の第6戦で無安打で敗れてから6年。声を弾ませるのも無理はない。 「いろいろなことがあった」――。06年は左手首骨折で124日間も、チームを離れた。07、08年はひざ痛に悩まされ、右、左と手術を受けた。頑丈だった肉体の変化にとまどい、対処を迫られ、何とか戦列に残っていた時期もあった。常に強く願っていたのは、ワールドチャンピオンを手にすることだ。 今季は契約最終年。「来年はどこに行くか分からない」。ふと漏らしたこともある。それでもあともう少し、先行きの見えない複雑な思いをしまい込み、ピンストライプのユニホームを着て悲願達成に挑む。「経験のある選手が浮足立ったら、チーム自体が安定しない。経験があるなりのプレーが必要」。チーム内で在籍は5番目に長くなった。出番は本拠地では指名打者(DH)、ビジターでは代打に限られるが、様々な思いを背負い、6年ぶりの舞台に向かう。(小金沢智)
(2009年10月27日 読売新聞)
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