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秀喜、決勝弾…Wシリーズ第2戦

ヤンキース3―1フィリーズ

 松井秀が勝ち越し弾を放った。同点の六回二死、カウント2―1から低めのカーブを右翼席へ放り込んだ。この日、高速道路の出口封鎖に伴う渋滞で遅刻。ウオームアップに参加できず、自分の打撃練習に辛うじて間に合う大失態を、しっかり埋め合わせた格好だ。

 相手は18年目の200勝投手、ペドロ・マルティネス。「マウンドからのオーラを感じる」と特別な敬意を抱く。そんな感情を抱かせる投手は、寡黙に完投を目指すハラデー、闘志満々のシリング、そして制球と駆け引きに優れるマルティネスと数少ない。

 かつてレッドソックスにいた右腕に対し、ポストシーズンを含め、通算打率2割9厘と低迷。30打席以上対戦した投手の中で3番目に苦戦している。16日のリーグ優勝決定第2戦で、ドジャースを7回2安打無失点に抑える右腕の姿をテレビで見た。球速は別にして、変幻自在の投球は健在。「素晴らしかった。いい勝負がしたい」と思いをはせた。

 6年ぶりのワールドシリーズで巡ってきた4年ぶりの対決。厳しい内角攻めで早々に追い込まれたが、相手が振らせに来た低めの変化球に、下半身で粘ってすくい上げた。それはきついお返しとなった。(ニューヨーク、小金沢智)

 ヤンキース・松井秀「(先発のマルティネスは)少し変化球の割合が増えてる気がしたが、今でもいい投手。きょうも素晴らしい投球をしていたので、試合の展開の中でもいい本塁打。うまく対応できた」

2009年10月30日  読売新聞)
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