ヒデキ、ようこそ西海岸へ

　【アナハイム（米カリフォルニア州）＝萱津節】ニューヨーク・ヤンキースを離れた松井秀喜選手（３５）が１６日（日本時間１７日早朝）、ロサンゼルス・エンゼルスの入団記者会見に臨んだ。この日の本拠地アナハイムの最高気温は約２２度。さらなる活躍の場を求めて東海岸から西海岸へと米大陸を横断した松井を新天地の日差しが温かく出迎えた。

盛り上がる地元

　エンゼルスで救援投手として活躍した長谷川滋利さん（４１）もこの日、会見に姿を見せた。地元に住む長谷川さんは「日本人選手が来てくれるとうれしい。しかも彼はプロらしいプロだ」と歓迎。「南カリフォルニアの、のんびりした雰囲気のチーム。選手を家庭的に扱ってくれる」と、過ごしやすい環境での、伸び伸びとしたプレーに期待を寄せた。

　アナハイムがあるオレンジ郡は、富裕層が多く住み、ディズニーランドなどのテーマパークがあることでも知られている。駐在の日本人と日系人合わせて３万人以上が住んでおり、歓迎ムードは盛り上がっている。

「豪快プレー期待」

　長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督「７年間プレーしたヤンキースを離れることは大きな決断であり、寂しさもあると思います。しかし、考え抜いた末にプレーヤーとして最良の選択をした結果のエンゼルス移籍でしょう。新天地での出発を心より祝福したいと思います。ユニホームは変わっても、松井らしい豪快かつ、ひたむきなプレーを期待しています」

　松井選手の父・昌雄さん（６７）「ロサンゼルスという暖かい場所で、守りへの不安もなく、ＤＨ（指名打者）も守備も両方できる。移籍は本人にとってもプラスになるのではないか」