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松井「守備がしたい」…エンゼルス入団

 【アナハイム(米カリフォルニア州)=霜田聖、萱津節】米大リーグ、ヤンキースをフリーエージェント(FA)となった松井秀喜外野手(35)のエンゼルス入りが16日(日本時間17日)、正式に発表され、本拠地のエンゼルス球場で入団記者会見が行われた。

 約100人の報道陣を前にした松井は「赤い帽子やユニホームは、人生で初めて」と語った。巨人、ヤンキースと同じ背番号「55」がプリントされたユニホームを着て、「新しい出会いに、非常にエキサイティングしている。今まで身につけてきたものを、エンゼルスのワールドチャンピオン獲得のために全部出し切りたい」と抱負を語った。

 エンゼルスでプレーする日本人選手は、1997年から2001年まで在籍した長谷川滋利投手以来2人目。

 2003年に渡米し、7年間ヤンキースに在籍。松井のチームへの愛着は強かったが、「来季も起用は指名打者のみ」とし、残留交渉に本腰を入れない球団からの離別を決意した。

 エンゼルス入りにあたり、希望する外野守備について、春のキャンプで良い状態であれば「チームとしても守ってもらいたい」という方針を直接確認。「自分の希望をかなえてくれる」と、移籍を決断した。

 これまで巨人、ヤンキースと日米両国を代表するチームでプレーしたが、新天地のエンゼルスは、まだワールドシリーズ優勝が1回。「名門への階段を上っている途中。少しでも力になりたい。とにかく多くプレーする。そのために守備がしたい」。新しい挑戦のシーズンを迎える。(霜田聖)

2009年12月17日  読売新聞)
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