秀喜、米でも大台1000安打 ケガ乗り越え【アナハイム=霜田聖】米大リーグ、エンゼルスの松井秀は26日のインディアンス戦の五回に右前打を放ち、大リーグ通算1000安打をマークした。渡米8年目、937試合での到達で、日本選手としてはマリナーズのイチローに次いで2人目。 松井秀は巨人時代に1390安打(1268試合)を放っており、日米通算では2390安打。 この日は八回にメジャー通算500三振も記録した。また一回に左犠飛で1打点を挙げて日米通算1500打点には、あと2。 イチローはロイヤルズ戦で2安打、パイレーツの岩村はブルワーズ戦で1安打。ブレーブスの斎藤はカージナルス戦で同点の八回に救援したが、勝ち越し点を許して今季初黒星を喫した ◇ 4番の覚悟 過去振り返らず試合後、「おめでとう」と声をかけてきたソーシア監督から聞かれた日本での安打数を、松井秀は答えられなかった。「覚えてなかった」。それだけ、過去の数字にはとらわれていない。 本当に、今季は過去を振り返る余裕はない。昨季はひざが腫れて苦しんだキャンプを無事に過ごすため、春先から細心の注意を払った。外野の守備にも2季ぶりに入り、試合前の練習では昨年はなかったメニューをこなしている。そして何より、チームでの責任が違う。開幕から全試合4番で先発。「チームの得点につながる打撃」を要求されている。 ヒットのちょうど半分の500三振も記録。1390安打に対し934だった日本での三振より少ない割合には、「知らない投手が多く勝負が早くなっている」と自己分析した。この日の一回にも、無死二、三塁で左犠飛。「三振しないよう打ちにいった」という象徴的な場面だ。「チームの勝利が一番」と松井秀。節目のヒットより、大リーグでの自分らしく打点をかせいだ第1打席のほうが、価値があるのかも知れない。(萱津節)。
(2010年4月28日 読売新聞)
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