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秀喜、米でも大台1000安打 ケガ乗り越え

 【アナハイム=霜田聖】米大リーグ、エンゼルスの松井秀は26日のインディアンス戦の五回に右前打を放ち、大リーグ通算1000安打をマークした。渡米8年目、937試合での到達で、日本選手としてはマリナーズのイチローに次いで2人目。

 松井秀は巨人時代に1390安打(1268試合)を放っており、日米通算では2390安打。

 この日は八回にメジャー通算500三振も記録した。また一回に左犠飛で1打点を挙げて日米通算1500打点には、あと2。

 イチローはロイヤルズ戦で2安打、パイレーツの岩村はブルワーズ戦で1安打。ブレーブスの斎藤はカージナルス戦で同点の八回に救援したが、勝ち越し点を許して今季初黒星を喫した

4番の覚悟 過去振り返らず

 試合後、「おめでとう」と声をかけてきたソーシア監督から聞かれた日本での安打数を、松井秀は答えられなかった。「覚えてなかった」。それだけ、過去の数字にはとらわれていない。

 本当に、今季は過去を振り返る余裕はない。昨季はひざが腫れて苦しんだキャンプを無事に過ごすため、春先から細心の注意を払った。外野の守備にも2季ぶりに入り、試合前の練習では昨年はなかったメニューをこなしている。そして何より、チームでの責任が違う。開幕から全試合4番で先発。「チームの得点につながる打撃」を要求されている。

 ヒットのちょうど半分の500三振も記録。1390安打に対し934だった日本での三振より少ない割合には、「知らない投手が多く勝負が早くなっている」と自己分析した。この日の一回にも、無死二、三塁で左犠飛。「三振しないよう打ちにいった」という象徴的な場面だ。「チームの勝利が一番」と松井秀。節目のヒットより、大リーグでの自分らしく打点をかせいだ第1打席のほうが、価値があるのかも知れない。(萱津節)。


松井秀喜の年度別打撃成績
  所 属



  日 本 (1993〜2002)
  巨人通算 1390 889 332
  米 国      
2003 ヤンキース 179 106 16
04 174 108 31
05 192 116 23
06 52 29
07 156 103 25
08 99 45
09 125 90 28
10 エンゼルス 23 12
  大リーグ通算 1000 609 144
  日米通算 2390 1498 476
    ※今季は4月26日現在

2010年4月28日  読売新聞)
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