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秀喜、5号3ラン

 【アナハイム(米カリフォルニア州)=萱津節】米大リーグは14日、各地で行われ、エンゼルスの松井秀はアスレチックス戦に、今季初の6番打者で先発出場。五回の第2打席に中前打、六回の第3打席には右越えの5号3ランを放った。

 マリナーズのイチローはレイズ戦で、一回に中越え二塁打を放つなど5打数3安打で、6試合連続の複数安打。パイレーツの岩村はカブス戦で6打数無安打に終わり、26打席連続無安打。ブレーブスの川上はダイヤモンドバックス戦に先発し、4回1/3を投げて5安打4失点で降板。4番手でマウンドに登った斎藤は1回を無安打無失点。レッドソックスの岡島はタイガース戦で、1回を無失点。

意地の一発

エンゼルス4―0アスレチックス

 前回登板で完全試合を達成した左腕ブレーデンに、浴びせた弾丸ライナーの3ラン。低迷していた松井秀にとってきっかけをつかめそうな、4月22日以来、出場19試合ぶりの本塁打だ。

 スイングに入る前から、自分の間合いをつかめない状態が続いていた。通常、打ち損じるのは「自分の予測と、投球の軌道がずれた時」だが、最近は「それ以前に崩されていた」という。

 だが、この日は違った。「変化球と直球のコンビネーションがいい」と評価していたブレーデンを相手に、第2打席で安打が出るなど、変化球をとらえる兆しを見せていた。そして六回、真ん中高めの変化球にタイミングをピタリと合わせ、右翼席まで運んだ。

 開幕当初は4番だった打順が、この日初めて6番に。「どの打順でも自分の役割は同じ」という意識は変わらないが、主砲としての意地を見せる一発だった。(萱津節)

2010年5月17日  読売新聞)
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