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秀喜 2戦連続の12号

 【ニューヨーク=岡田卓史】米大リーグ、エンゼルスの松井秀は21日、ニューヨークでのヤンキース戦に5番・左翼で先発出場し、六回に今季初の2試合連続本塁打となる12号2ランを放つなど、5打数1安打2打点だった。エンゼルスは6―10で敗れた。

 カブスの福留はアストロズ戦に6番・右翼で先発し、4打数1安打2四球。ブレーブスの斎藤はパドレス戦の延長十一回に登板し1回を無安打無失点だった。マリナーズのイチローは、ホワイトソックス戦に1番・右翼で出場し、4打席目まで無安打。

守備からリズム

ヤンキース 10―6 エンゼルス

 昨年オープンした新ヤンキースタジアムで松井秀が守るのは、この日が初めて。昨季は古巣のヤンキースから守備機会を与えられず、指名打者(DH)専門だったからだ。「まあ、普通に出来たと思う」と本人は淡々と言ったが、頭上を襲う大飛球の追い方も、クッションボールの処理も堂々としたものだった。

 やはり、守備は打席にリズムを生むのか。六回無死二塁の第3打席。約140キロの半速球が甘く入ってくるところを見逃さず、今季初の2戦連続本塁打を右翼席に放り込んだ。「ちょっと上がりすぎかなという感じだったけど、ぎりぎり届いてくれた。うまく打てた」と納得顔だ。

 ここまで守備についた時の打率は3割5分1厘なのに対し、DHの時は2割2分6厘と極端な差がある。「関連性は分からない」と松井は素っ気ないが、守りが打撃に悪い影響を与えないことだけは確かだ。

 守ることを否定した古巣に、ゴジラが意地を見せた。(岡田卓史)

2010年7月22日  読売新聞)
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