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松井「今は待つ時」…エンゼルスと来季白紙

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来季について語る松井秀=萱津節撮影

 【アナハイム(米カリフォルニア州)=萱津節】米大リーグ、エンゼルスでの1年目を終えた松井秀が4日、読売新聞のインタビューに応じ、来季について「いいチームと縁があるといい」と、虚心に獲得の打診を待つ心境を明かした。

 今季の成績は打率2割7分4厘、21本塁打、84打点。ソーシア監督は「全体的な成績に不満はない。メジャーでやれる力がある」とある程度評価。だが、来季も戦力と期待するかどうかは言葉を濁す。

 松井秀自身も、エンゼルスから来季の契約についての話は今のところないとした上で、自身の希望についても「本当に何も考えていない」と白紙を強調した。

 積極的な走塁などで、したたかに得点を重ねるエンゼルスは敵としてやりにくかった。その一員に加われたことを喜び、「今もいいチームだし、好きなチーム」と思う。「ここで勝ちたかった」と、心残りもある。

 だが昨季、ヤンキース残留を希望しながら退団。特定のチームに思い入れ、それがかなわぬ無念はもう味わいたくない。

 爆弾を抱えたひざを思えば、人工芝球場がほとんどの日本復帰は頭にない。指名打者制のあるア・リーグが「確率が高い」と考え、本拠地が人工芝のレイズ、ブルージェイズでのプレーは「怖さがある」という。

 その上で、チーム選びの基準は「自分と同じように、常に勝利を意識しているチーム」と、いつもの持論を出した。出場機会は自分で勝ち取るものだし、金銭面は「全然気にしていない」。勝つために無心で戦える環境だけが望みだ。

2010年10月6日  読売新聞)
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