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松井秀 アスレチックスへ

1年契約 あすにも発表

 【ロサンゼルス=霜田聖】米大リーグ、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった松井秀喜外野手(36)がアスレチックスへの入団に基本合意したことが13日、分かった。

 身体検査の後、14日にも正式に入団が発表される。米メディアによると、契約期間は1年で、年俸は今季と同じ600万ドル(約5億円)前後と見られる。

 松井は今年、7年間在籍していたヤンキースを離れて1年契約でエンゼルスに入団。主に指名打者として145試合に出場。打率2割7分4厘、21本塁打、84打点を残したが、エンゼルスから引き留めがなく、移籍先を探していた。

 アスレチックスは、エンゼルスやマリナーズと同じア・リーグ西地区に所属。今季は81勝81敗で地区2位。今オフは指名打者を補強ポイントとしていた。

双方の条件一致

 昨年同様、ウインターミーティング直後のタイミングで、松井の移籍先が事実上決まった。レイズなど、複数の球団が候補となったが、双方の条件が一致する相手として早くから名前が挙がっていたアスレチックスに落ち着いた。

 アスレチックスは、今季18勝のカーヒル、完全試合を達成したブレーデンら、充実した投手陣を擁する一方、ア・リーグ14球団中13位の109本塁打と得点力不足が顕著。打線のテコ入れが最大の課題だった。

 また、ボール球に手を出さず出塁率の高い松井の打撃スタイルも、ビリー・ビーン・ゼネラルマネジャーの編成方針に合致した。財政的に豊かではなく、基本年俸600万ドル前後で獲得出来る松井に注目したようだ。

 代理人のアーン・テレム氏は移籍先の条件として
〈1〉レギュラーでの出場
〈2〉優勝を狙えるチーム
――を挙げていた。アスレチックスは今季、ア・リーグ西地区で2位に食い込み、さらにカストがマリナーズに移籍して指名打者が空席となっていた。「常に勝利を目指すチームでプレーし、貢献したい」が口癖の松井にとっては、望みがかなう可能性が十分な移籍先だった。(米カリフォルニア州オークランド、萱津節)

2010年12月14日  読売新聞)
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