松井 期待の得点力…アスレチックス入団「DHで4、5番」ゲレン監督【オークランド(米カリフォルニア州)=萱津節】米大リーグ、アスレチックスへの入団が決まった松井秀喜外野手(36)は、チームでは最年長選手となる。本人は「若い選手の先頭を切る」と記者会見で宣言したが、首脳陣も打線の核となるべく期待を寄せている。 ゲレン監督は「第一に指名打者と考えている。打順は過去の実績から4、5番を任せることになる」と明言した。ロイヤルズから獲得したデービッド・デヘススは、3割はマークしたが長打力はなく、1番か3番タイプ。他の中軸候補のケビン・クーズマノフ(16本塁打、71打点)やカート・スズキ(13本塁打、71打点)と比べても、21本塁打、84打点の松井の4番が順当だろう。 エンゼルスでは時として、ふだん守備につくベテランの負担を減らすため、松井に代わって指名打者(DH)で起用され、松井が外されるケースもあったが、新天地ではDHでの先発は確保されている。ゲレン監督は「キャンプで守備の可否を見極める」としたが、今シーズンよりもDHでの出場が増えそうだ。 ビリー・ビーン・ゼネラルマネジャーは、「松井には、長打だけでなく、逆方向にも打つ器用さがある。絶対に打ってほしい犠飛を打てる選手がチームには欠けていたが、彼なら打てる」と期待する。本拠地のオークランド・コロシアムは本塁打は出にくいとされる。だが、松井は会見で「ホームランへの思いもあるが、大事なことは点を入れること」と話した通り、打点を強く意識している。 アスレチックスの今季総得点はア・リーグ14球団中11位。自分の責任の重さはひしひしと感じている。その思いが、「先頭を切る」という決意につながったのだろう。 長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督「これで、落ち着いて来季の準備に取りかかれると思います。体調さえ万全なら、必ず伝統ある強豪チームを引っ張ってくれるでしょう。新しいユニホームで活躍する姿を見るのが、今から楽しみです」 巨人・原監督「松井選手を必要とするチームに、こんなに早く巡り合えて、本当に良かった。チームの勝利に向けて、本領を発揮し、これまで以上の成績を残してほしい。彼なら、きっとできるでしょう。活躍を期待しています」
(2010年12月16日 読売新聞)
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