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高橋VS松井、イチロー…日本人対決注目

ア・リーグ西地区に4人

 米大リーグは、松井秀が今季所属したエンゼルスと同じア・リーグ西地区のアスレチックスに移籍。同地区には4チームに1人ずつ日本選手が所属することになり、注目が集まりそうだ。

 イチローの存在感は変わらないが、新天地での戦いとなる他の3人もチーム浮沈のカギを握る。特に松井は、リーグ14球団中13位の低い得点力を補う主砲。「自分が中心になる」と、最年長のリーダーとして早くも責任を意識している。

 今季、松井のエンゼルスとイチローのマリナーズの対戦は19試合あったが、野手同士のため直接対決というイメージはあまりなかった。来季は、松井が抜けたエンゼルスにメッツで10勝を挙げた高橋、レンジャーズには、日本ハムから建山が加わって投手と野手が2人ずつとなり、投打の日本人対決が日常的に繰り広げられる。

 左打者の松井とイチローは、左腕高橋との対戦が見物だ。今オフのFA市場の目玉だったクロフォード外野手の獲得競争でレッドソックスに敗れるなど、精彩を欠くエンゼルスにとって、高橋は数少ない補強成功例。球団幹部は「ブルペンで様々な働きを」と、弱点だった中継ぎ左腕の不在を埋める戦力として期待する。勝負所でイチロー、松井に打順が回り、マウンド上は高橋という場面が何度も見られるだろう。

 松井はレンジャーズがリーグ優勝した西地区を「強豪ぞろい」と表現した。そのレンジャーズも、2008年サイ・ヤング賞左腕のリーが抜け、決め手を欠く。混戦が予想される来季の優勝争いの中で、日本人大リーガーがどんな働きを見せるだろうか。(ロサンゼルス、萱津節)

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2010年12月21日  読売新聞)
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