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松井、代打で四球

 【オークランド(米カリフォルニア州)=萱津節】米大リーグは15日、各地で行われ、2試合連続先発を外れたアスレチックスの松井は九回に代打で四球を選んだ。

先発激減 「出たら打つしかない」

 この1週間余り、アスレチックス・松井の出場機会が激減した。先発を外れるのは4月は3度だったが5月は5度。この6試合で4度も外れ、先発安泰とは言えない状況だ。

 ゲレン監督は松井について否定的な評価はしておらず、ビリー・ビーン・ゼネラルマネジャーも「ここぞという時に打てる」と期待を寄せる。

 だが打率2割3分6厘、15打点、3本塁打は、指名打者としては寂しい数字で、特別扱いはされない。最近は、相手先発投手に応じて右打者や左打者を並べる打線を組むことが増え、対左で松井の先発は少ない。15日は左腕バーリーと相性のいい捕手のスズキが指名打者に入った。

 また、本来は控えだが打撃好調の外野手ジャクソンらが先発すると、松井がメンバーから押し出されることも。さらに、ゲレン監督は「外野手は5人いる」と話し、20日の交流戦で、指名打者制のない敵地では松井の先発は「ほぼない」としている。

 試合間隔が空き、調子を上げにくいが松井は「出た時に打つしかない」。アスレチックスは結果の出ないベテランより若手を起用する傾向がある。指揮官が「様子を見たい」と話す今後数試合が早くも正念場だ。

2011年5月17日  読売新聞)
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