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正しい靴選び 骨変形予防

大き過ぎ注意 余裕は7ミリ程度

 秋は運動に適した季節。子どもが屋外で駆け回る機会も増えそうだ。そこで気になるのが靴。足に合わない靴をはき続けると、指が変形したり、体全体のバランスが悪くなったりするという。靴の正しい選び方を覚えておきたい。

 東京都内の女性(35)は、保育園に通う長女(2)の靴を選ぶ際、いつも大きめのサイズを選んでしまう。「すぐに大きくなるので、ジャストサイズを買うのがもったいなくて。子どもも大きめの方が脱ぎ履きをしやすいみたいです」

 同じ考え方の親は多いようだ。子どもの足に詳しい医療関係者や開発者らで組織するNPO法人「オーソティックスソサエティー」(東京)が2004年に幼稚園児223人の足と、使用している靴のサイズを調べたところ、「適合」していたのは43%。50%は1、2サイズ上の靴を履いていた。

 「靴が大きいと、中で足が泳いでしまい、転倒の原因になったり、バランスのいい姿勢を保てなくなったりする。指に変な力が加わり、骨が変形してしまうケースもある」と、同法人理事で理学療法士の佐々木克則さんは指摘する。

 足の骨格が完成するのは12歳頃。それまでは骨が軟らかく、親指が変形する「外反母趾(がいはんぼし)」などになりやすい。

 「痛みや違和感があっても、子どもは上手に伝えられない。親が定期的に足と靴のサイズをチェックし、足に合った靴を履かせてやることが大切です」と佐々木さんは助言する。

 「高島屋玉川店」の子ども靴売り場には、毎月約2000人の親子が訪れる。シューフィッターが足のサイズを測定し、靴選びの助言をしてくれる点が受けている。約30ブランド計200型を扱う。運動靴タイプが人気で、中心価格は3000〜5000円だ。

 「以前はデザイン重視で靴選びをする人が多かったが、最近は、足のサイズを測った上で合うものを選ぶ人が増えてきた」と同店担当者。

 靴を選ぶ際は、足の指が自由に動かせるよう、靴の爪先と足指の先端が7ミリ程度余裕のあるものを選ぶ。中敷きを取りはずせるタイプなら、靴から取り出して直接、足を載せてみると分かりやすい。

 同店担当者は「かかと部分の安定感と、靴先の軟らかさのチェックも大事」と話す。靴を手に持ち、かかと部分を覆う部分を内側に押してみる。ベコッと簡単に変形するものは足を支える力が弱いので注意する。靴先の方も反らせてみる=写真=。靴先3分の1の部分がしなやかに曲がるようなら足を動かしやすい。

 「特に女の子は、ヒールのあるサンダルなどでおしゃれをすることもあるが、足に負担がかかりやすい。最低限の使用にとどめた方がいい」と同店担当者は話している。

2011年9月16日  読売新聞)

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