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子ども

お絵描き作品 上手に保管

四つ切り入るファイルで 持たせて写真に

山崎稜太郎君が描いた絵の数々。母親の千恵美さんは、スクラップブック(テーブル中央)に絵を整理している(東京都内で)

 子どもが幼稚園や自宅などで描く絵。増える一方だからといって処分してしまうには気が引ける。上手に整理、保存できれば、子どもの貴重な成長記録にもなる。

 「これはね、みんなで旅行に行った時の絵だよ」。カラフルな色遣いの道路やバス。友達や両親らの楽しげな顔も描かれている。東京都中野区の主婦、山崎千恵美さんは、幼稚園に通う長男、稜太郎君(6)の絵の話を聞くのが大好きだ。「絵を題材に会話していると、子どもの気持ちが分かり発見がある」と話す。

 山崎さんはスクラップブックに貼って絵を整理している。現在3冊目。授業での創作だけでなく、自宅でチラシやコピー用紙の裏などに描いたものまで、こまめに貼る。「1冊にまとめると、線や色の使い方などが変化していくのが分かり、成長が実感できます」

 ただ、作品の中には、幼稚園の授業で四つ切り画用紙(縦540ミリ、横380ミリ)に描いた大きなものもある。スクラップブックには収まらず、どう保管するか山崎さんは思案中だ。

 文具専門店の伊東屋(東京)によると、A2判(縦594ミリ、横420ミリ)用のファイルなら四つ切りサイズも入る。同社広報の市原美子さんは「図面などを緩く二つ折りに入れるA3判のケースでも収納できるのでは」と提案する。アイデア商品の製造・販売を手掛ける「コジット」(大阪市)は、四つ切りサイズにも対応する「お絵かき作品ファイル」を発売している。

 作品を写真に撮って整理する方法もある。収納スペースに余裕がない場合に有効だ。

 東京都世田谷区で子ども向けの造形教室を開く小原洋子さんは、生徒ごとにA5判ノートを用意。1ページに1枚、作品の写真を貼り、コメントを添えて手渡している。

 作品だけを撮影することもあるが、子どもに作品を持たせて撮影するなど工夫している。「当時の子どもの表情などが一緒に分かり、思い出深くなる」と話す。

 作品の完成後すぐに撮影するように心掛けている。色が鮮やかなうちに記録しておくためだという。

 画像を電子データのまま記録しておいても、結局見ずに終わってしまいがちだ。小原さんは「これはと思った作品はすぐにプリントして、ノートなどに貼っていきましょう」とアドバイスする。

 絵にまつわるエピソードも併せて整理しておきたい。聖和短大(兵庫県)保育科教授の中川香子さんは、描いた日時、場所のほか、当時の子どもとの会話などを書き添えておくよう勧める。

 中川さんによると、幼児期の子どもは、絵を描く行為自体を楽しんでいて、内容はすぐ忘れてしまうことが多い。「ぜひ、子どもの話を聞いてあげてほしい。親子のコミュニケーションが深まります」

 子どもの絵は成長に応じて刻々と変わっていく。中川さんは「自分の絵がしっかりと保存されていることを知った子どもは、親の大きな愛情を感じるでしょう」と話す。

2011年9月30日  読売新聞)

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