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干し芋「かんころ」でベビー食…佐世保の草加家

商品化された「おしゃぶりかんころ」

 長崎県佐世保市重尾町の菓子店「草加家」は、県特産の「かんころ餅」の原料となる干し芋を使った乳幼児向けの「おしゃぶりかんころ」を商品化した。

 口に含むと泣きやみ、よだれも出ないのが特徴といい、今春から本格販売を予定。高木龍男社長(48)は「長崎発のベビーフードとして全国に広めたい」とPRしている。

 「かんころ」の呼び名もある干し芋は、五島列島に伝わる保存食。薄く輪切りにしたサツマイモをゆでた後、天日で3日ほど干して作る。

 同店は、干し芋をもち米などと混ぜ合わせた「かんころ餅」を看板商品としている。東日本大震災後、安全なベビーフードを求める声が上がっていることを知った高木社長は、干し芋の活用を思い付き、昨年10月に商品化に着手。薄めのものを選んで袋詰めにして店頭に並べたところ、「泣きやんで夢中で食べた」「服が汚れずに助かる」などと評判になり、1日に約20袋が売れるようになった。

 干し芋は、口に含むと表面が溶けるため、子どもたちは甘くなった唾液をそのままのみ込むようになる。栄養価が高く、食物繊維も多く含まれ、歯固めにも効果があるという。

 五島列島では農家の高齢化が進み、干し芋の生産量が減少しており、県内各地の菓子店は「かんころ餅」の原料不足に悩んでいる。高木社長は「干し芋を必要とする母親の声や赤ちゃんの笑顔が届けば、農家の元気も出るはず。伝統食の継承に向け、地域が一体となって取り組むきっかけにもなれば」と話している。

 30グラム入りで1袋150円。問い合わせは同店(0956・38・3808)へ。(財津翔)

2012年1月31日  読売新聞)

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