１６歳女流棋士、プロ４戦で最速タイトル挑戦へ

マイナビ女子オープンの挑戦者になった１６歳の長谷川優貴さん（東京・千駄ヶ谷の将棋会館で）

　将棋の第５期マイナビ女子オープンの挑戦者決定戦が２日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われ、プロデビュー４か月、公式戦４戦目の長谷川優貴女流初段（１６）が１２７手で清水市代女流六段（４３）を破り、上田初美女王（２３）への挑戦を決めるとともに女流二段に昇段した。

　デビュー４か月、４戦目でのタイトル挑戦は、女流プロ制度が創設された１９７４年から数年の草創期を除けばいずれも最短記録。

　長谷川は兵庫県立明石城西高１年。昨年７月、マイナビオープンにアマ枠で参加し、白星を重ねると同時に女流プロ資格も獲得。同１０月に女流２級でデビュー後、４か月で３階級昇級・昇段を果たした。

　この日は先手の長谷川が力戦中飛車を採用。中盤で不利になったが、粘り強い指し回しでタイトル獲得４３期の第一人者、清水を相手に徐々に差を詰め、最後は見事に寄せきった。