木嶋被告とデート中に４度意識失う…安藤さん

　男性３人に対する殺人罪などに問われた木嶋佳苗(きじまかなえ)被告（３７）の裁判員裁判は６日、さいたま地裁で第１６回公判が開かれ、２００９年５月に千葉県の安藤建三さん（当時８０歳）が自宅で殺害されたとされる事件の審理が始まった。

　検察側は冒頭陳述で、木嶋被告が金欲しさに安藤さんと交際し、関係を断ち切るために練炭と睡眠薬を使用して殺害したと指摘した。弁護側は「殺害していない」と無罪を主張している。

　検察側の主張では、安藤さんは木嶋被告と２００８年６月頃に結婚サイトで知り合った。０８年１０月〜０９年４月、木嶋被告とデート中に意識を失うことが４度あり、木嶋被告はその都度、安藤さんのカードで金を引き出すなどした。０９年５月１５日、安藤さんに睡眠薬を飲ませ、練炭に火を付けて殺害し、同日、１８８万円を引き出した――としている。