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選手インタビュー

先読むパスが哲学…バルサ司令塔

「3つ4つ先まで考えてパスを出す」と語るシャビ(バルセロナで)=近藤雄二撮影

 サッカーのクラブチーム世界一を決めるトヨタ・クラブワールドカップ(読売新聞社協賛)は、8日に開幕する。最も注目されるのは、2年ぶりの頂点を目指す昨季の欧州王者バルセロナ(スペイン)。世界中が手本とする華麗なパスサッカーを統率するMFシャビ(31)が、来日を前に、読売新聞社のインタビューに答えた。

 ――5月の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝では、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に3―1で完勝。世界のトップクラブが集結する欧州でも、飛び抜けた力を見せつけたが。

 「どうフリースペースを作り、どこで勝負をかけ、いつ後ろに回して展開するか。才能ある選手がそれを徹底的にたたき込まれ、共通理解しているのが、他チームとの違いになっている」

 ――中盤でイニエスタと連係をとり、メッシやビリャを生かし続ける展開の多くを生み出している。

 「バルサの哲学に、『パスの前に考える』がある。絶えず首を振り、ピッチ全体を見て、どの選択が最も有効か判断してパスを出す。イニエスタに渡し、それがメッシ経由で僕へ来ると、三つ四つ先までを考えてね。僕の、というより、これはバルサの方法論なんだ」

 ――パスの正確性とともに運動量がとても豊富。この献身的な「パスの鬼」なくして、バルササッカーは成立しないのでは。

 「仲間にパスを送って役立つのが好きなんだ。自分のサッカーはパスが生命線だし、ボールに触っているのが好きだから、パスを出し、そのボールをまた受けるため幾らでも走るよ」

 ――1999年のワールドユース選手権(現U―20W杯)でスペイン代表として日本と決勝を戦い、4―0で勝ったが。

 「本山(J1鹿島)、高原(J1清水)、決勝に出なかったけど小野(同)……。素晴らしい選手が何人もいた。日本との差はさらに縮まり、今戦ったらどちらが勝つかわからない」

 ――東日本大震災の年の来日にも、期するものがある。

 「日本では、つらい日々を過ごした人々が少しでも楽しめるように、サッカーからポジティブな空気を伝え、絶対勝ちたい」(スペイン・バルセロナで、近藤雄二)

2011年12月7日16時22分  読売新聞)

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