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厚着の下 意外と…冬も汗対策

デオドラント 肌に塗る /コート 湿気を取り収納

冬場でも、わきの下などはにおいがこもりやすい。塗って使うタイプの制汗剤などが人気だ(東京都千代田区の「大手町ファーストスクエアドラッグ」で)

 厳しい寒さやウオームビズの実施で、厚着をすることが多い今冬。ただ、外と温度差がある屋内や電車の中に入ったとたん、汗をかいてしまうことが意外と多い。夏場と同様、汗によるにおいを防ぎ、快適に過ごしたい。

 「冬は体温を維持するために体の代謝が上がり、夏以上に汗をかきやすい」と指摘するのは、体臭や多汗の治療を専門に扱う「五味クリニック」(東京都新宿区)の五味常明院長だ。急激な温度変化で一度にかいた汗は、じんわりとかく夏場の汗よりも濃く、においやすいという。

 また、厚着や重ね着をすると汗は体から蒸発しにくくなる。肌と衣類との間が蒸れてしまい、皮膚の表面に生息する細菌が繁殖して、においを発しやすくなるそうだ。

 このため、制汗デオドラント商品は、冬になっても売れ行きが落ちていない。東京都心のオフィス街を中心にドラッグストアを展開する山田薬品の山田裕二郎社長は、「肌に直接塗るロールオンタイプやスティックタイプと呼ばれる形状のものが、冬場は特によく売れます」と話す。

 デオドラント商品を多く扱う「ニベア花王」によると、スプレーで吹き付ける涼感タイプの商品に比べて、においを抑える液体やクリームが肌を直接覆い、制汗の効果が高いという。シャワー後の清潔な肌に塗るのがいいそうだ。

 汗を吸い込んだ衣類の手入れにも気を使いたい。コートやセーターなどの冬物衣類は、クリーニングや洗濯を頻繁にしないため、汗が汚れとしてたまり、においを発しがちだ。

 ライオン生活者行動研究所の「お洗濯マイスター」、山県義文さんは「すぐに洗わない衣類は部屋の中でハンガーにつるし、汗の湿気を取ってから、クローゼットやタンスにしまってください」と話す。

 汗と混じってにおいの元となるほこりを取るためのブラッシングも効果的。また、浴室の湯気の中につるすと、においの成分が蒸気とともに蒸発するという。水分をはじきやすいウール素材も「2、3回着たら洗濯して汚れを落としてほしい」と山県さん。

 一方、男性は、ホルモンに発汗を促す作用があるため、女性よりも汗やにおいが気になることが多い。このため汗対策を施した男性向けの下着も増えている。繊維メーカーのセーレンは昨秋、ウオームビズにも対応した温感と消臭効果を備えた新商品を発売。フジボウアパレルも昨秋、消臭効果があるロングパンツなどの下着を新たに投入した。

 五味クリニックの五味院長は、「汗を吸収・蒸発させやすい下着を着たり、暖かい室内に入る前に早めにコートを脱いだりするといった工夫も効果がある」とアドバイスする。ただし「過剰な心配で余計、汗をかきやすくなることがあります。気を楽に持つことも大切です」と話している。

2012年2月4日  読売新聞)

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