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キレイを磨く

朝ジュースを飲んで「美活」しよう!

生野菜がたっぷりとれる新鮮なジュース

食育マイスターの資格ももつ南谷志保さん

 早朝の時間を有意義に過ごそうと、様々な「朝活」がブームになっています。朝ヨガ、朝読書、朝英会話、朝瞑想(めいそう)……。

 あなたは何かやっていますか?

 こうした「朝活」を支えるエネルギー源として、「朝ジュース」をおすすめしたいと思います。

 いろいろな栄養分をからだ全体に上手に運ぶためには、新鮮な野菜に含まれる酵素やフルーツのビタミンなどが欠かせません。そして、酵素やビタミンは加熱すると壊れやすいので、生の状態で食べるのがよいとされます。とはいえ、そんなにたくさんの量を食べられないのが生野菜。そこで、ジューサーやミキサーの登場です。忙しくて、あまり手間をかけたくない朝だからこそぴったりなのが、朝ジュースなのではないでしょうか。

 日本野菜ソムリエ協会認定の「ベジフルビューティアドバイザー」で、食育マイスターなどの資格も持つ、南谷志保さん。野菜ソムリエのジュースキッチン「百果百菜」でのジュースレシピ開発にも携わる南谷さんが講師を務める「家族みんなのための朝ジュースワークショップ」をのぞいて、おいしいレシピを教えてもらいました。

 南谷さんが朝ジュースを提唱するようになったのは、母親として、子どもたちの食生活の周辺に危機感を抱いてからといいます。

 3人の娘たちはどちらかといえば虚弱体質で、丈夫になってほしいとの願いを込めて、幼い時から食生活にはいろいろと気をつかってきました。

 でも、娘たちが小学校に入学すると、ショッキングな場面に出合います。

 運動会の日、学校近くのスーパーに弁当箱を持参する親たちの行列ができました。そのスーパーは、弁当箱を渡すと、適当に総菜を詰めてくれるサービスがあったからです。デリバリーでピザを取る家族もいました。

 ある日の保護者参観日では、昼時、出前の大きな「すしおけ」が届き、それを子どもと一緒に食べる親の姿がありました。その一方で、コンビニで買ったと思われる「ざるそば」をすする子どももいました。

見た目も大事なので、きれいな色に仕上げるのがポイント、とか
思いがけない素材の組み合わせでおいしいジュースになるのも、楽しみの一つ

 「なんか変だなって感じたのです。ご家族のいろいろな事情があるのでしょうけれど、特別な日ぐらい、お弁当を手作りしましょうよって、思いました。こうした私の違和感を解くために、食育の資格を取って、PTAなどで食環境の大切さを話し、お母さまたちと意見交換する機会をいただくようになりました」と、南谷さん。

 厚生労働省の調査でも、朝食をほとんど食べない20代は男性21%、女性14.3%に及び、そのうち男性32.7%、女性25.2%が「小中高生のころから食べなくなった」と答えています。

 「朝ごはんは幼児期からの習慣なのですね。朝ごはんを食べると、脳がすっきりさえるというのは本当です。脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖は寝ている間にも消費されます。脳も空腹状態になっているわけで、野菜や果物で充填(じゅうてん)することが有効です」と、南谷さんは強調します。

 6歳以上であれば、1日平均350グラム(1皿70グラムとして5皿分)の野菜が必要とされているものの、実際の摂取量は300グラムに届いていません。それならば、野菜1皿分に果物1個を加えて、朝ジュースにしましょう、という提案です。

 朝ジュース効果は、腸の調子がよくなった、風邪をひかない体質に変わったなど、数々の好結果として報告されています。からだにいいというだけでなく、シミやシワ、たるみの改善など、美肌にもつながる“美人レシピ”でもあります。

 加えて、かたい食材でもジュースにしてしまえばのど通りがよく、おじいちゃまやおばあちゃまの食事としても好評なのです。

野菜ソムリエのおすすめレシピ

 南谷さん開発の三つのレシピをご紹介しましょう(出来上がりは400〜500cc/コップ約2杯分)。

チンゲン菜&ハッサク
ヤーコン&リンゴ

 
【その1〜貧血予防に最適 チンゲン菜&ハッサク】
チンゲン菜(小)1株は、1枚ずつはがして5センチ長さにざく切り。ハッサク2分の1個は種を除いて1房を2〜3等分に切る。冷凍マンゴー半カップ、ハチミツ大さじ1〜2杯、レモン汁1杯、水1カップと一緒にミキサーにかけてかくはんします。

【その2〜腸美人になろう ヤーコン&リンゴ】
リンゴ半個は皮をむいて一口大に切ります。ヤーコンは変色を防ぐために酢に漬けてから皮をむき、一口大に。腸内有用菌を活性化する天然のフラクトオリゴ糖が豊富に含まれているヤーコンは、味わいにくせがなく、ジュース作りに重宝します。ハチミツ大さじ1〜2杯、レモン汁小さじ2杯、水1カップと一緒にミキサーにかけます。

【その3〜風邪なんかに負けない デコポン&金美ニンジン】
デコポン1個は皮をむいて横半分に切ります。ニンジンは70グラムは、いちょう切りに。ハチミツ大さじ1杯、レモン汁小さじ2杯、ブレーンヨーグルト2分の1カップとともにミキサーにかけます。ヨーグルトは味わいを爽やかにします。

 ジュースづくりで、南谷さんが心がけていることをいくつか挙げてもらうと――(1)酸味のあるものと甘いものとを組み合わせる(2)かんきつ類の袋や白いスジの部分などもあまり気にせず入れる(3)美肌、デトックスなど、目的を考えながらレシピを組み立てる(4)おいしさを決めるのは視覚が8割なので、きれいな色に仕上げる(5)青臭い時にはハチミツを多めに(6)バナナやアボカドなど粘性のあるものはジューサーには不向き。ミキサーを使う(7)旬の野菜・果物だけでなく、冷凍のものを使ってもさっぱり仕上がる、などです。

 思いがけない素材の組み合わせが意外と美味だったりして、ジュース作りの楽しみは広がっていきます。

 ワークショップの実技で、私は、カブとリンゴ、カリフラワー、マンゴー、豆乳という冒険的な組み合わせにチャレンジしてみました。それが、なかなか好評で……。

 朝ジュースで酵素やビタミン・ミネラルをからだにたっぷりチャージして、今年も「朝活」「美活」に励みましょう。

プロフィール


永峰好美(ながみね・よしみ)1979年読売新聞社入社。編集局生活情報部、解説部などで取材 にあたり、2005年5月より東京・銀座の百貨店、プランタン銀座取締役、2011年5月同常務取締役。記者時代はメイクも落とさずベッドに直行することが多く、お肌もボディもぼろぼろに。今は、貪欲に様々なビューティー情報にアンテナを張り巡らせています。「新おとな総研」では、銀座に関する話題をつづった「GINZA通信」を連載中。

2012年1月13日  読売新聞)

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