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すべすべかかと美人を目指す

フットケアで健康的な足に

ドイツ式フットケアが売り物の「フットバランス」

 サンダルやミュールで、この夏酷使した素足。トレンドのもこもこブーツに履き替える前に、しっかりお手入れをして、休息させてあげたいものです。

 がさがさになったかかとや、水分が抜けてしわしわな足の裏、かなり伸びてしまった小爪、硬くなった小指のウオノメなど、気合を入れて整えなければならない足のパーツは少なくありません。

 ドイツで発達したフットケアの技術と、タラソテラピーなどフランスの伝統的な美容法を融合し、さらに、日本人の嗜好やライフスタイルに合わせた新しいフットケアシステムを開発、全国展開しているサロン「フットバランス」が、9月、プランタン銀座にも登場しました。

左・トリートメントを受ける個室は白が基調/右・いろいろアドバイスをしてくれた、セラピストの内堀加奈子さん

 足の裏は「第二の心臓」ともいわれます。足のトラブルは、からだ全体のバランスを悪くし、からだのコリや疲れを加速させます。

 「足のトラブルの根本的な原因を探って、健康的な足を取り戻す」ことに力点をおく同サロンにはかねてから興味津々でした。早速、サロンの運営会社、アブコの教育部長、内堀加奈子さんのレクチャーを受けながら、体験することにしました。

 トリートメントは、完全個室でリラックスして受けます。マシンはすべてドイツ製で、いすはフットケアのために特別に開発されたものだそうです。白を基調にしたクリーンな空間です。

 ドイツでは、フットケアのセラピストには国家試験が課され、医療行為に近いものとして位置づけられ、人々の関心も高いそうです。

 ドイツでの研修を経験した内堀さんは、女性たちの足の健康に対する意識に、日独で大きな差があることを指摘します。

 「歩きやすさ第一のコンフォートシューズを好んで履くドイツ女性に対して、日本の女性たちは、おしゃれな見た目を優先しがち。ハイヒールで足の疲れがピークに達しても、我慢、我慢ではないでしょうか。そんな話をすると、ドイツ人には『信じられない!』と驚かれます」

 とはいえ、それならばハイヒールをやめてコンフォートシューズに履き替えるかといえば、「ノー」という人が多いのでは。

 「ですから、日本女性の美意識やライフスタイルは十分に尊重しながら、理想の健康な足に近づけるお手伝いをするのが、私たちの仕事なのです」と、内堀さんはいいます。

角質トリートメントに挑戦

左・高速回転の電動やすりで、最初の角質ケア/右・2面タイプのやすりで、かかとなどを入念に
左・ボラボラ島の砂のスクラブは赤ワイン色/右・指と指の間を丁寧にマッサージ
左・タラソパックは老廃物の排出に効果的/右・爪の形を整える
ひざ下のオイルトリートメントでさらにすっきり

 内堀さんイチオシの、角質トリートメントに挑戦です。

 まずはホットタオルで足全体をくるんで、血行を促してから、電動やすりを使って、硬く角質化した箇所を削ります。1分間に3万回転という高速回転のやすりです。その後、裏表で目の粗さが異なる2面タイプのやすりで、かかとや前足部を入念に削ります。少し粗めの消しゴムかすのようなものがぼろぼろ落ちていきます。

 「ポイントは、削り過ぎないことです。削り過ぎると、足を守ろうとする防御反応が働いて、かえって角質が硬くなるので要注意」と、内堀さんはアドバイスします。歩きやすいように、適度に角質を残すのがプロの腕の見せ所のようです。

 続いて、南の島タヒチのボラボラ島のサンゴが混じった砂のスクラブで、マッサージします。リンパがある指と指の間は特に丁寧に押していきます。このスクラブ、赤ワイン色で、果実のようないい香りでした。

 仕上げはシリコーンポリッシャーで、肌をなめるように表面全体を磨き上げます。さらに、美容液でしっとり保湿します。足って、意外に乾燥しているのですね。美容液がどんどん浸透していくのが実感できます。

 乾燥が非常に気になる時には、タラソパックも有効です。以前、小欄の2月11日付や3月11日付でも、泥の効用について書きましたが、ここで使っているのは、ブルターニュ産の海泥。皮膚の中にミネラル分を取り込み、一方で、老廃物を泥に吸着させて排出する優れものです。ぽかぽかと足底が温まり、むくみもすっきり解消します。

 最後に、爪の形を整え、栄養分たっぷりの花のエッセンシャルオイルで再びマッサージ。植物の力が皮膚の再生を促します。

 さらに、オイルトリートメントで、足のだるさはすっきりです。

 さて、仕上がりは……本当に、激変です。足の裏のしわしわが消えて、柔らかいもちもち肌がよみがえってきて、自分で触っても、心地よいのです。もう、ずっと触っていたいくらい滑らかで、柔らかいのですから。

 ただし、足は毎日酷使する部分なので、放っておけばまた元通りの硬い角質に戻ってしまいます。2週間に1回のお手入れが理想的だそうですが、時にはプロの手に任せるのがいいでしょう。

 ところで、私の悩みは、かなり進行した外反母趾(ぼし)です。無理にパンプスを履き続けたことなどが原因で、カタチが固まってしまったようです。

 完全に治すのは難しそうですが、内堀さんからいくつかのアドバイスを受けました。

 まず、足の筋トレです。

 足の骨は片足26個、両足で52個。全身の骨の25パーセントを占めているといいます。細かい骨と関節、じん帯、筋肉がパズルのように組み合わされ、つながって、かなりの負荷に耐え、また、複雑な動きを可能にもしています。

 両親指に輪ゴムをかけて両端を引っ張り合うエクササイズ、足の指のグーチョキパー体操、足首回しなど。関節の可動域を広げ、足の柔軟性を高めます。

 次に、正しい足のアーチを脳に覚えさせるために、関節サポートテープで緩んだ関節をサポートします。テーピングは、最低でも3か月は実行して様子をみる必要があるそうです。

 それから、着圧タイプの5本指のひざ下ストッキングも薦められました。親指の付け根がこれ以上広がるのを防ぎ、足筋群が自然に発達して健康で疲れにくい足を作るといいます。

 外反母趾で悩んでいる方、ぜひ参考にしてください。

 「足は、ケアすればするほど、健康に、きれいになります。その変化は、顔よりも顕著に表れます。長期戦かもしれないけれど、手抜きせずに頑張ってみてください。絶対に変わりますから!」。内堀さんに励まされました。


ドイツ式フットケアサロン「フットバランス」プランタン銀座店
電話03−6228−7870
角質トリートメントは、20分2825円から

プロフィール


永峰好美(ながみね・よしみ)1979年読売新聞社入社。編集局生活情報部、解説部などで取材にあたり、2005年5月より東京・銀座の百貨店、プランタン銀座取締役、2011年5月同常務取締役。記者時代はメイクも落とさずベッドに直行することが多く、お肌もボディもぼろぼろに。今は、貪欲に様々なビューティー情報にアンテナを張り巡らせています。「新おとな総研」では、銀座に関する話題をつづった「GINZA通信」を連載中。

2011年9月16日  読売新聞)

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