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いま最も勢いのあるラテン系セレブ ソフィア・ベルガラ

【Profile】Sofia Vergara(ソフィア・ベルガラ) 1972年7月10日、コロンビア・バランキージャ生まれ。モデルとして活躍した後、アメリカへ移住。2002年、「ビッグ・トラブル」でスクリーンデビューを果たし、コメディードラマ「モダン・ファミリー」で一躍人気スターに。出演作に「フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い」「ニューイヤーズ・イブ」などがある

 サルマ・ハエックやペネロペ・クルスに続くラテン系女優として注目されているソフィア・ベルガラ。39歳とは思えない若さとセクシーなルックスが魅力的な彼女は、アメリカで人気急上昇中のセレブです。

離婚、兄の死を乗り越えてアメリカへ

読み書きはネイティブ並みの英語も、発音だけは苦労しているとか。そんなところも魅力のひとつ?

 コロンビアに生まれ、スペイン語と英語のバイリンガルスクールに通っていたソフィアは、幼い頃から美しい少女で有名だったとか。17歳のとき、ビーチを散歩中にスカウトされ、モデル活動を始めました。

 CMに出演し、周囲からはエンターテインメントの世界での活躍を期待されていましたが、18歳で高校時代の恋人と結婚! 息子を出産し、若くして母親になったのです。

 しかし、結婚生活は約3年間で破綻し、シングルマザーに。その後もモデル活動を続けたソフィアは、米「Sun Sentinel」紙で当時を振り返って「ほかの母親と同じように働いただけよ。人生はパーフェクトではないわ」と語っています。 

 モデルとして活躍していた彼女ですが、兄が事件に巻き込まれて亡くなるという、悲惨な出来事が起こってしまいます。この事がきっかけとなり、息子や母親、妹と一緒にアメリカへ移住。マイアミに居を構え、ソフィアは仕事に励みました。

 幸運にもスペイン語のテレビ番組で司会に抜擢(ばってき)されて、徐々に知名度がアップ。美貌と明るいキャラクターが人気を呼び、アメリカでキャリアを積んでいったのです。

ガンを克服し、見事ブレーク!

第12回ラテン・グラミー賞授賞式にはReem Acraのゴージャスなドレスで。ぴったりしたラインとデコルテがとてもセクシーです!

 ラテン系タレントとしてポジションを得た彼女は、徐々に女優へと活動範囲を広げました。そんな折、ショックな出来事が。なんと、甲状腺ガンであることを告知されたのです。

 女優としてこれからという大切な時期にガンとの闘いを余儀なくされたら、さぞかしつらかったはず。ところが、ソフィアは精神的にタフなだけでなく、とてもポジティブな考え方の持ち主。米「Self」誌で「多くの人はガンだと診断されると、パニックになるわ。私はいま、とてもいい状態よ。手術の傷痕も気にならないわ」とコメントしています。 

 つらい時期を乗り越えた後、彼女を待っていたのは女優としての成功でした。「ビッグ・トラブル」で映画デビューを果たし、「アントラージュ★オレたちのハリウッド」「ダーティ・セクシー・マネー」などの人気テレビドラマにゲスト出演。「デスパレートな妻たち」ラテン版では、主演するだけでなく製作総指揮も務め、ビジネスウーマンとしての手腕も発揮しました。

 2005年にはトム・クルーズとの交際説が浮上しましたが、ソフィアによると交際といえるほどではなかったのだとか。とはいえ、トップスターとの恋のうわさはプラスに作用することが多いもの。ソフィアの場合も、世間でより知名度が上がったのです。

第63回エミー賞授賞式で「モダン・ファミリー」のキャストと(左から2人目)。ヴェラ・ウォンのワンショルダードレスで、大人の雰囲気を演出

 そして、現代の家族をドキュメンタリータッチで描いたコメディードラマ「モダン・ファミリー」でブレーク。第63回エミー賞(コメディー・シリーズ部門)では作品賞を始めとする五つのカテゴリーで受賞した人気ドラマで、オバマ米大統領も大ファンなのだとか。

 ソフィアが演じるのは、年上のリッチな男性と子連れで再婚したコロンビア出身のグロリア。米「USA Today」紙で「私も母親だし、コロンビアからの移民だから、とても親しみを感じる役なの。しかも、自分の国をアメリカと世界に紹介することができてうれしいわ」とコメントしています。彼女自身と共通項の多いキャラのグロリアは、まさにハマり役といったところ。

 ドラマ放映後はハリウッドへ本格的に進出し、映画「ニューイヤーズ・イブ」(現在公開中)にも出演。同作でも陽気なラテン系女性を演じ、豪華なキャストの中で存在感を発揮しています。

バストの縮小手術を勧められたことも!

年齢を受け入れて、いまの自分に満足しているというソフィアにとって、憧れの女優はソフィア・ローレンだそう

 女優として成功を収めたソフィアですが、なかなか役が得られず、苦労した時期もあったそう。もともとナチュラルなブロンドヘアだったにもかかわらず、ラテン系らしくないという理由でオーディションに落ちたこともあったとか。

 また、マネジャーからは「誰も本物だと信じないから」とバストの縮小手術を勧められたことも。ちなみに、そのことを知ったソフィアの母は「そんなことをしたら神様に罰せられるわよ!」と激怒したそうです。

 バスト以外でも自然体がモットーの彼女は、基本的にダイエットは行わず、ワークアウトは大の苦手。ただ、普段は大好きなスイーツを控えて、週末に思う存分食べるようにしているとか。それでもナイスボディーをキープしているのは羨ましい限りですよね!

 美容の面でソフィアが厳守しているのは、紫外線対策を怠らないことだそう。アンチエイジングで最も重要なことだと力説しています。

 AskMen.comの2011年度「理想の女性トップ99」では3位にランクインし、男性からの支持率の高さはダントツ。20歳の息子の良き母親であり、年下ビジネスマンとの交際も順調な彼女は、女性にとっても理想の存在ですよね。

 ゴージャスなのに、ほかのハリウッド女優にはない親しみやすさが感じられるソフィア。日本でのブレークも近いのではないでしょうか!(写真はロイター)

桜井 美和 (さくらい・みわ)さん
海外セレブ専門のフリーランスライター&エディター
海外セレブ専門誌編集を経て、現在フリーランスで活動。アンジェリーナ・ジョリー、キャメロン・ディアスなど大人セレブからティーンセレブまで、ゴシップと私服は欠かさずチェック。海外ドラマを観るのが日課で、恋愛、クライム系とジャンルを問わず何でも大好き。原稿はボン・ジョヴィ(大ファン☆)を聞きながら、テンションあげて書いてます。 「CELEBLOG」http://www.celebtimes.net/
2012年1月11日  読売新聞)

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