最強の個性派ヒロインが誕生! ルーニー・マーラ
原作が世界的な大ベストセラーで、監督は異才デヴィッド・フィンチャーという話題性抜群の映画「ドラゴン・タトゥーの女」(2月10日より公開)。多くの若手女優が熱望したというヒロインを演じているルーニー・マーラの素顔とは!?
徹底した役作りで"ドラゴン・タトゥーの女" に!
40年前に起こった少女失踪事件の真相解明にジャーナリストのミカエルと謎の調査員リスベットが挑むミステリー小説「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」は、スウェーデンで刊行後、記録的な売り上げを記録。世界各国で翻訳された後、第2部、第3部も発売され、3部作合わせた総部数は世界中で6500万部以上だとか。
それほどのベストセラーがハリウッドで映画化されるとなれば、キャスティングに注目が集まって当然です。多くの若手女優がリスベット役を熱望し、その中にはナタリー・ポートマンやスカーレット・ヨハンソンなども含まれていたとか。
並みいるライバルに打ち勝って、役を手に入れたのがルーニーです! NPR.comのインタビューでルーニー自身が明かしていますが、最初、フィンチャー監督は彼女が役にふさわしくないと思っていたのだとか。
「たばこを吸って、バイクにも乗らなきゃいけない。ヌードにならなくちゃいけないし、暴力的なシーンもあるんだ」と諦めるよう進言されたそう。それでも、どうしても演じたかったというルーニーは長期間にわたって厳しいオーディションに挑み、見事合格したのです。
次に彼女を待ち受けていたのが、大胆な変身でした。リスベットは暴力と隣り合わせの環境に育ち、心に深い傷を負ったまま大人になったため、他人を拒絶するかのようにタトゥーやピアスで完全武装しているという設定。天才的ハッカーという才能を生かし、調査員の仕事に就いているものの、髪の毛は超ショートヘア、ブリーチした眉毛で、濃いアイシャドウで病的な雰囲気を出した「ゴスメイク」と言われるメイク、パンキッシュなファッションと、かなり個性的なビジュアルなのです。
そのため、ルーニーは背中まであったロングヘアをばっさりカットし、眉毛をブリーチ。鼻と唇以外は実際にピアスの穴を開けたのだとか。
さらに役作りで要求されたのは、スリムかつ鍛え抜いたボディー。米「allure」誌でルーニーは「ピラティス、バレエにヨガ、そしてランニングもやったの。ボディーをシェイプするにはキックボクシングが一番効果的だったわ」とコメントしています。
それまでの彼女は整った顔立ちを生かしたナチュラルメイクで、ファッションもどちらかといえば、フェミニン系。それが百八十度違うキャラに変身し、徹底的な肉体改造を経て、別人に生まれ変わったのです。
見事な変身ぶりと体当たりの演技を見れば、リスベットを演じるのは彼女しかいなかったと誰もが思うのではないでしょうか。
ハリウッドのシンデレラ・ストーリーを体現
リスベットはミステリアスで人をひきつける魅力があるけれど、反社会的な生き方をしているダークなヒロイン。それは、すべて恵まれない家庭環境が影響しているのですが、ルーニー自身は由緒正しい家に生まれたお嬢様で、まったく違う人生を歩んできました。
曽祖父がNFLの名門チームであるニューヨーク・ジャイアンツの創設者で、父親は同チームの副社長。そんな彼女が役に共感できたのか疑問に思ってしまいますよね。
ところが、米「Entertainment WEEKLY」誌のインタビューで「恵まれた幼少期を過ごした人は内面に暗い部分がまったくないとは考えていないわ。私だってダークな面があるの」と共通点があることを告白しています。
また、両親からは人生で手に入れたいものがあれば、必死になって努力しなければならないと教えられて育ったのだとか。役を手に入れるまで決して諦めなかったルーニーは、正にその教えを実行したのです。
「ドラゴン・タトゥーの女」で脚光を浴びるまでの彼女は輝かしいキャリアもなく、どちらかといえば地味な存在の女優でした。姉のケイトが女優として活躍していたこともあり、プロデビューを夢見てロサンゼルスへ移住したけれど、最初は鳴かず飛ばずの状態。2005年に姉が主演している映画「ルール 封印された都市伝説」で女優デビューするものの、映画化されずにDVDとして発売されるというアンラッキーな結果になってしまったのです。
その後、人気テレビドラマへのゲスト出演を経て、2010年「エルム街の悪夢」リメーク版に主演。前評判は高かったのに興行成績は振るわず、とツキに見放された状態でした。
女優として注目を集めたのは、フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」。主人公マーク・ザッカーバーグをふったガールフレンド、エリカ役を演じて、ようやく世間に名前が知られるように。
そして、次に出演した「ドラゴン・タトゥーの女」では第84回アカデミー賞主演女優賞にノミネート! こうしてハリウッドで新たなシンデレラ・ストーリーが生まれたのです。
多忙になっても恋愛は順調!
女優業に励むいっぽうで、ルーニーが力を注いでいるのがチャリティー。Faces of KiberaというNPOを創設し、ケニアのナイロビにあるスラム「キベラ」の人々に家や食料、医療などを提供するための活動を行っています。
2006年にボランティアで同地を訪れたとき、支援が行き届いていないことに気づいて、自らアクションを起こしたのだとか。思い立ってすぐに実行するのは、なかなかできることではありません。お嬢様育ちでありながら、行動力がただ者ではないところがルーニーの性格をよく表しているのではないでしょうか。
そんなルーニーですが、プライベートでは、最近になって華やかなニュースが報じられました。恋人と一緒にデートしているところをパパラッチされたのです。お相手は「時計じかけのオレンジ」に主演しているマルコム・マクダウェルの息子、チャーリー・マクダウェル。
実は2010年にキスシーンをキャッチされているのですが、その頃はルーニー自身が有名ではなかったこともあって恋人が誰かまで明らかになっていなかったのです。チャーリーはコメディー映画の脚本や監督を務めながら、ルーニーの多忙なスケジュールに合わせて一緒に行動。離ればなれにならない状態をキープしていることもあって、2人の仲は安泰のようです。
テレンス・マリック監督の「Lawless(原題)」が来年公開予定で、「ドラゴン・タトゥーの女」の続編2作に出演することが報じられたルーニー。これからますます忙しくなりそうですが、恋も仕事も頑張ってほしいですね!(写真はロイター)
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海外セレブ専門誌編集を経て、現在フリーランスで活動。アンジェリーナ・ジョリー、キャメロン・ディアスなど大人セレブからティーンセレブまで、ゴシップと私服は欠かさずチェック。海外ドラマを観るのが日課で、恋愛、クライム系とジャンルを問わず何でも大好き。原稿はボン・ジョヴィ(大ファン☆)を聞きながら、テンションあげて書いてます。 「CELEBLOG」http://www.celebtimes.net/
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