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小町さん
小町さんが聞く

かわいいだけじゃないパンダ「たれ目にだまされないで」 長谷川潤さん

 超未熟児パンダとお母さんの絆を描いたドキュメンタリー映画「51(ウーイー) 世界で一番小さく生まれたパンダ」が11日から公開されます。ナレーションは、モデルやタレントとして活躍している長谷川潤さんが担当しています。パンダの出産や子育てなど、貴重なシーンが満載の映画の見所などを、長谷川さんに聞きました。

想像妊娠、育児放棄にショック

 Q 主人公は2006年、中国・成都の大熊猫繁育研究基地、通称パンダ基地で、わずか51グラムで生まれたパンダ「51(ウーイー)」です。

 A ウーイーは普通の半分以下の大きさですが、パンダがあんなに小さく生まれるなんて知りませんでした。最初は白黒の柄もなくて、ピンク色だし。

 Q 実際にパンダを見たことはありましたか?

 A ないんです。だからパンダ基地に行ってみたい。パンダに会いたくてしょうがないです。

 Q 映画には、これまで見たこともなかったシーンがいっぱいあります。お気に入りは、どんなシーンですか?

 A パンダの赤ちゃんが生まれた所です。まだ膜に包まれて、その中で一生懸命に手を伸ばして、生きようとする姿に、胸がきゅんとします。産む前のママの表情のアップとか、産んだ後にすぐに赤ちゃんを抱きかかえる姿など、人間に近いなあと思いました。

 Q パンダの子供を集めたパンダ幼稚園など、かわいいシーンがいっぱいあります。でも大きくなるとけんかもするし、獰猛(どうもう)な一面もあります。

 A やっぱりクマですから(笑)。よーく見ると、目が怖い。たれ目でだまされちゃいますが(笑)。

 Q ウーイーの母子のほかにも、様々なパンダが出てきます。なかなか子供が出来なくて想像妊娠したり、育児放棄してしまったり、それを助ける代理母もいたり。身につまされます…。

 A やっと授かった赤ちゃんなのに、うまく抱きかかえられないシーンはショックでした。一生懸命なんだけど、不器用。不安が表情にも表れている。背中を丸めて、目をそらして落ち込んでしまったり。

 Q 赤ちゃんはいったん、他のママパンダに育てられますが、少し大きくなってからママと再会します。このママは、映画の後半では幼稚園の先生を務めます。

 A 成長しましたよね。それぞれ人間みたいにコンプレックスもある。コンプレックスがあると、「自分と一緒だ」って共感しちゃいますよね。

 Q 長谷川さんもコンプレックスがあるんですか?

 A ありますよー。パンダと一緒で、たれ目にだまされているだけです(笑)。

 Q 私もたれ目が欲しい〜。

いつか自分の子供にも見せたい

 Q ところで、ウーイーは人間がいないと生きられないパンダだったんですよね。

 A ウーイーは双子の弟です。パンダのママは元気な方しか育てないんです。飼育係が手を貸して、兄弟はママから交互にお乳をもらいます。

 Q 51グラムしかないウーイーが、命の重さ、人間とパンダのあり方を象徴しているように思えます。

 A ちょっと複雑な気持ちですよね。パンダを助けるのも人間ですが、そのパンダを絶滅の危機に追いやっているのも人間。だからパンダ基地で、自然に返す取り組みをしているのはうれしいです。

 Q 同じ生き物として、自分の命や家族のことも考えさせられました。

 A パンダと同じように人間にも、ママと子供の間に強い絆があります。私も家族を大切にしたいし、一緒に思い出を作りたい、と強く感じました。いつか自分もママになるでしょう。それも今から楽しみです。子供にこの映画を見せてあげたいです。

初のナレーション 大きな達成感

 Q 映画のナレーションは、初めてと伺いました。ハワイ出身の長谷川さんならではの、ご苦労もあったと思うのですが?

 A 最初は「なんで私が」って思いました。経験がないし、なまっているし。でも監督の塩浜雅之さんが「慣れていない、ナチュラルな感じがいい」と言ってくれたので、うれしかったです。

 Q どんなことに注意して声を当てましたか?

 A まずレコーディングの前に、知らない単語は英語に訳して、単語と意味が一致するように意識しました。日本語を読むのが遅いので、さらっと言えるように繰り返しました。それから、「もし私がママだったら」と想像しながら、愛情のこもった声を心がけて練習しました。

 Q 優しい声に母性を感じました。

 A 本当ですか、うれしいです。ちゃんと聞き取ってもらえるか、すごく不安だったんですよ。「ちゃんと聞き取ってもらえる」ように、苦労しました。スタッフの皆さんのおかげです。

 Q またナレーションの仕事をしたいと思いますか?

 A 時間内に、感情をこめながらイントネーションも意識し、台本を読む。バランスと集中力が要求されますね。自分にとって大きなチャレンジで、大変でしたが、お金では買えない達成感がありました。これからも色々なことに挑戦したいです。

 また、ウーイーの将来も気になります。もし続編があれば楽しみですね。

 公開を記念して、長谷川潤さんのサイン入りプレス(報道用資料)を5名様にプレゼントします。応募はこちらから。

監督:塩浜雅之
ナレーション:長谷川潤/徳山宰極
2012年2月11日(土)ユナイテッド・シネマ、新宿武蔵野館 ほか全国ロードショー
©2012「51 世界で一番小さく生まれたパンダ」製作委員会

2012年2月10日  読売新聞)

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