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恋活小町

「恋愛したくない」って変ですか?

 発言小町に、「恋愛がしたくない」いうトピックが寄せられました。相談者は22歳の女性。「恋愛しなければならないような気持ちが憂鬱(ゆううつ)だ」と述べています。文面を見る限り、「過去につらい恋愛をしてトラウマになっている」「男性嫌い」「異性とコミュニケーションを取るのが苦手」……などという理由ではなさそうです。一般的に考えれば、人を好きになることは、人間の自然な本能。トピ主さんが、そんな風に恋愛を憂鬱に思ってしまうのは、なぜなのでしょうか。いくつか理由を推測し、こういった悩みを解消するにはどうすればいいか、考えてみました。

「恋愛をしたくない」と思ってしまう理由

1.自身の「コンプレックス」を刺激されて、不快に感じる

 女性芸人の光浦靖子さんはあるテレビ番組で、昔付き合ったことのある唯一の男性から「お前と昼間歩いているのを、他人に見られるのが嫌だ」と言われたことがあると話していました。「もともと自分はきれいではない」と感じていた彼女は、その言葉にさらに追い打ちをかけられ、「自分の外見についての自信を完全に喪失した」と語っています。そのため、自分を好きだと言い寄ってくれる人がいても、「私だって嫌いな、こんな『私』を、なぜ、あなたは好きなのか? 趣味が悪くて最低!」と嫌悪感が湧き、一蹴してしまう。逆に、自分を好きにならない男性だと安心し、「私を選ばないなんて、あなたは正しい感性を持っている」……などと感じるそうです。

 トピ主さんは「好意を持たれている事を知ると、急にゲンナリして距離をとってしまいます」と述べていますが、自身へのコンプレックスを刺激されてしまうがゆえに、好意を示してくる相手に「嫌悪感」を抱いてしまう、という理由が一つ、考えられます。「自分に対して持っている嫌悪感」が、そのまま「好意を持ってくれた相手への嫌悪感」にすり替わってしまっているのかもしれません。

2.「本当の私を知りもしないくせに」と軽蔑を感じてしまう

 また、トピ主さんは、「自分は容姿も、性格も良くない」と述べています。それでも異性に好意を寄せられるということは、実際には何かしらの魅力を持っているのだと思います。ですが、異性と知り合って短期間で好きだと言われると、「本当の自分を知りもしないくせに、簡単に好きだと言うなんて」と、嫌悪感を覚えてしまう人もいます。こういった心理の奥底には、「相手から高い評価を得ても、本当の自分を知ったらガッカリされるのではないか……」という“不安で臆病な心理”が潜んでいます。本心では、「誰かに分かってもらいたい」という願望が強い証拠でもありますが、好意を示してくる相手を簡単には信用できず、その軽率さに対し、軽蔑を覚えてしまうというパターンです。

3.「不完全な自分を見せたくない」、完璧主義の心理

 続いて、トピ主さんが、心理的な「完璧主義者」である可能性も考えられます。完璧主義とは、「完璧なものにしか意味を感じない、完璧にできなければ行動をしたくない」ことを指します。こういった方は心理的に自立していて、一人でいてもあまり寂しくない、自分の世界を確立している方が多いそうです。恋愛において、この「完璧主義」が働くと、とにかく自分の欠点を隠したがり、失敗を恐れるようになります。今まで一人で生きてこられた分、誰かに愛されることに不慣れで、抵抗感を感じやすいのですね。

 こういった方の多くは、実は心の中に、他人に見せたくない「不完全な自分」の存在があります。その存在を受け入れたくないので、他人との距離を取って生きていたい、密接になってしまう「恋愛」はしたくない……と感じてしまうのです。トピ主さんの心にも、「本当の自分自身を知られること」への恐れ、「失敗したらどうしよう」という“完璧主義からくる恐れ”があるのかもしれません。

2011年12月29日  読売新聞)

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