義理チョコに手作り感…一手間で絆深めるかも
チョコペン文字 カラフル包装
今年のバレンタインデーのチョコレートは、市販品でも自分で一手間加えたり、メッセージを添えたりするのが人気だ。
「本命チョコ」でなくても、人付き合いを大切にしたい人が増えており、手作り感や真心を込めた贈り物が互いの絆を深めるかもしれない。
お菓子作りに詳しい加藤純子さん(Junko)の著書「コンビニ菓子でデコ・スイーツ作っちゃお!」(メディアファクトリー)では、コンビニやスーパーで買えるクッキーにチョコペンでメッセージを描き、クリームや砂糖の粒を飾って仕上げたチョコ菓子の作り方を紹介している。
これをセロハンで包んだり、カラフルな小箱に詰めたりするだけで、ギフト用商品のように見えるという。
チョコペンや包装紙は100円ショップなどで安価に入手できるといい、「(女性同士で贈り合う)『友チョコ』に最適」といった感想が読者から寄せられている。「お金はかけられなくても自分なりの思いを込めたい人が多いようです」と加藤さん。
100円ショップの「キャンドゥ」(東京)は、バレンタイン関連の包装材料の入荷を昨年より倍増。「セリア」(岐阜)でもチョコペンの色ぞろえなどを拡充している。
森永製菓が昨年末、20〜44歳の女性300人に行った調査では、約2割の女性がチョコを贈る数が前年より「増えそう」と回答。その理由について、「人付き合いを大切にしようと思ったから」「ちょっとした好意でも伝えたい気持ちが増えたから」がそれぞれ5割を超えた。
「池袋ロフト」(東京)では、チョコレートに添えるメッセージカードなどの売れ行きも好調だ。広報担当者は「上司や同僚などへの『義理チョコ』にも、手をかけたチョコやメッセージ付きのチョコを贈る人が増えている。東日本大震災を経て、絆を大切にしたいという思いの反映もあるのでは」と話している。
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