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音楽


 今年70歳になるロック界の大物の新作。1930年代のジャズ、50年代のミュージカルで使われた曲など、ポールお気に入りの作品を集めた。天才的メロディーメーカーであるポールに影響を与えた曲、というだけで十分興味深い。ジャズ歌手でピアニストのダイアナ・クラール率いるバンドが、渋い演奏を聴かせる。古い作品でもおしゃれで、なんとも甘美な音世界だ。加えて、二つの新曲を収録。エリック・クラプトンがギターで、スティーヴィー・ワンダーがハーモニカでそれぞれ参加している。2曲とも、しっとりとしたアルバム全体のムードになじんでいる。(ユニバーサル)
(2月9日)[全文へ]


 プログレッシブ・ロックは、クラシックやジャズの要素を導入した複雑な楽曲を、高度な演奏技術で表現するというタイプのロック。1970年代、イエスやピンク・フロイドなど主に英国勢の活躍によって世界的に旋風を巻き起こした。その影響は日本にも波及した。中でも、キングレコードは1980年代、日本のプログレ系バンドの作品を積極的に出した。その中から20作品が紙ジャケット仕様で再発売された。目玉となるのが、アイン・ソフが80年に出した初アルバム「妖精の森」。荘重な表題の組曲は聴き応えがある。「魅惑劇」(80年)など3作品が含まれているノヴェラは、ハードロック的な作風と貴公子然とした容貌で人気を誇った。個人的なお薦めは、ケンソーの「夢の丘」(91年)=写真=。技巧をぶつけ合い、スリルと郷愁が交錯する音世界は実に魅力的だ。(浩)
(2月9日)[全文へ]


 どこかできっと耳にしたことがある、心を緩やかにさせる名曲たちを集めた人気の編集盤。葉加瀬太郎、ゴンチチらおなじみの面々に加え、昨年後半の話題をさらった超絶チェロのデュオ、2CELLOSも。「ピタゴラスイッチ」も縦笛の音に心が和む。(ソニー)
(2月9日)[全文へ]


 国民的美少女女優ではなく、50年前に5歳でデビューした子役歌手の復刻盤。子役ブームにあやかったようだ。妙に大人びたこまっしゃくれた歌い方に、あどけないほつれが混ざる。微妙さにはまりそう。「かわいいベイビー」など21曲収録。(コロムビア)
(2月9日)[全文へ]


 人気女優が昨年3月16日に出した新作を再編集した。時節柄注目されなかったが、東京事変、布袋寅泰、9mm Parabellum Bulletなどが参加した意欲作で、再び世に問う形になった。1曲ごとに驚かせる展開が待っているのはタイトル通り。(デフスター)
(2月9日)[全文へ]





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