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28邦人死亡のNZビル、欠陥建築の可能性も

 【クライストチャーチ(ニュージーランド南島)=梁田真樹子】昨年2月のニュージーランド・クライストチャーチ地震で、日本人28人を含む115人が死亡したCTVビルについて、ニュージーランドの建築住宅庁は9日、倒壊原因に関する報告書を発表した。

 報告書は、〈1〉柱の強度不足〈2〉耐震壁の不均等な配置――などを挙げ、「建設当時(1986年)の建築基準を満たしていなかった」と指摘、欠陥建築だった可能性を示唆した。同国政府が公式に見解を示すのは初めて。

 具体的には、建物を支えていた複数のコンクリート製の柱に弾性がなかったために強度が不足し、強い横揺れに耐えられなかったとの見方を示した。また、耐震壁が不均等に配置されていたため、建物全体にねじれが生じ、こうした要因が重なって倒壊につながったと結論づけた。

2012年2月9日13時19分  読売新聞)

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