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「エココン」で連続入賞芝浦工大生石垣島のサンゴ守る(埼玉)

 2003年から沖縄・石垣島でサンゴ礁を守る活動を続けている芝浦工業大大宮校舎(さいたま市見沼区)の学生グループ「石垣島を元気にするプロジェクト」が、全国大学生環境活動コンテスト(エココン2011、読売新聞社など後援)で2年連続の入賞を果たした。学生たちは、保護活動に弾みがつくことを期待している。

 プロジェクトには現在、システム理工学部の8人が参加している。

 サンゴの保護には、農地から窒素やリンを含む土が海に流出するのを防ぐ必要がある。農家に農地の周囲に草木を植えてもらえれば効果的だが、費用がかさむ。

 学生たちは、農家を経済的に支援しようと知恵を絞り、年間約70万人にのぼる観光客に注目。観光客が島で買ったゴーヤやマンゴーなどを、地元の食堂で調理してもらう取り組みを始めた。一昨年、30か所の直売所と食堂20軒の協力を得て、この取り組みを紹介した「地産地消マップ」を作成。これまでに7500部を配布した。

 昨年は島内70か所にマップを置き、観光客に好きな食べ物などを尋ねるアンケートも実施。農家の側の事情も知ろうと、1か月近く農家に住み込んでカボチャ栽培などの作業を体験した。

 まだ農家の収益向上への効果は見られないが、今後はマップを電子化し、ホームページに掲載するなど活動への理解を広げたい考えだ。

 全国46団体が参加した今回のコンテストで、入賞は6団体。江利川法孝(のりたか)代表(19)は「息の長い、地道な取り組みだが、役場、観光協会、商工会、島民、観光客すべてを巻き込んで、サンゴ礁を守っていきたい」と話している。

2012年1月27日  読売新聞)
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