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(1)住民22人が「朝先生」「さあ、百人一首始めるよ。秋風にたなびく雲のたえ間より――」。昨年11月1日、東京都杉並区立杉並第一小学校5年2組の「朝先生」の時間。 スーツ姿の学校支援ボランティア、井上広司さん(63)が上の句を読み上げると、2人1組になった児童たちは机の上に並べられた下の句の札を競って取り合った。 井上さんは、都心の企業に勤める会社員。地域に溶け込みたいと、2008年にボランティアに参加した。この日は出勤前に同小に立ち寄り、「やったあ」「もうちょっとだったのに」などとつぶやく子どもたちに、「いいぞ」「次は頑張れよ」などと声を掛けて回った。そして、「取材が入ってもざわつくことなく、みんな集中していましたね」と締めくくった。 始業前の10分間を朝学習にあてる「朝先生」。同小の「学校支援本部」の取り組みとして、同本部が発足した07年にスタートした。子どもたちが授業に集中しやすい雰囲気をつくるとともに、基礎学力を養うのが狙いだ。 現在、学区内に住む主婦や自営業者ら60歳代を中心に22人のボランティアが、全学年で週2回、百人一首のほか、担任が学習進度に応じて用意した計算ドリルを指導する。毎回、終了後は、校長の同席を得て報告会を開き、子どもたちの様子などを日誌に書いて担任に引き継いでいる。 「国語力や計算力が向上しているほか、遅刻が減り、1時間目の授業に落ち着いて臨めるようになった。地域の大人と交流することで社会性も育まれている」と、鈴木知徳校長(55)は効果を語る。教員たちも、自らの指導力を再確認したり、子どもの長所を発見したりでき、役に立っているという。 5年2組の西村 学校支援本部長でコーディネーターの伴野博美さん(62)は「子どもが成長する姿を目の当たりにして、やりがいを感じている人は多い」と話している。(奥田祥子、写真も) ◇
地域住民が小学校や中学校の活動を支える学校支援ボランティアの取り組みが広がっている。各地の特色ある実践を紹介する。 学校支援本部 地域ぐるみで子どもを育てるため、学校や市区町村単位で置かれる。校長から支援依頼を受け、同本部のコーディネーターが活動の企画やボランティアとの連絡・調整にあたる。570市区町村に2659の本部があるが、名称は地域によって異なる。文部科学省は、学校支援地域本部事業を2008年度から3年間の委託事業として実施、今年度から補助事業に移行した。 (2012年2月10日 読売新聞)
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