廃工場を「大麻製造工場」に改造…元組員ら逮捕廃工場内に乾燥大麻を保管していたとして、大阪府警薬物対策課は13日、同府高石市、元暴力団組員・北原和之(46)、内縁の妻の無職山田恵(39)の両容疑者を大麻取締法違反(営利目的共同所持)容疑で現行犯逮捕したと発表した。 押収された乾燥大麻8・75キロ(末端価格約5000万円)について、北原容疑者は「自分が栽培した」と供述。廃工場の内部に、配管型のプランターや照明器具などを取り付け、本格的な「大麻製造工場」に改装していた。 発表によると、2人は2月10日、同府泉大津市の鉄骨2階建て工場内で、乾燥大麻約50グラムを販売目的で隠し持っていた疑い。北原容疑者は「売るつもりはなかった」と容疑を一部否認、山田容疑者も「知りません」と否認している。 府警や関係者によると、建物は以前、毛布の加工業者が使用していたが、業績の悪化で廃工場となり、2008年10月に山田容疑者が購入したという。 改装されていたのは2階部分約100平方メートル。3部屋に区切られ、各部屋には、水や液体肥料を流すプラスチック製の配管型プランター(直径約20センチ)が張り巡らされていた。日照時間と温度調整ができる水銀灯、空調機なども設置され、一度に約200株が栽培できる。 昨年9月、「大麻を栽培している」との匿名の通報が府警にあり、発覚した。 府警は、工場内から収穫直後の大麻草59株と電子計量器のほか、詳細な栽培方法が記されたマニュアル本を押収。幻覚作用が強く、大麻草の花が集中する部分ばかりを集めた「バッズ」と呼ばれる乾燥大麻も見つかっており、府警は、販売ルートを追及する。 (2012年2月13日21時05分 読売新聞)
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