自分で判断できる子に…小雪さん

　シリーズ３作目になる映画「ＡＬＷＡＹＳ　三丁目の夕日６４’」東京オリンピックが開かれた１９６４年の東京が舞台。私が演じるヒロミは、結婚し、もうすぐ赤ちゃんが生まれます。

　撮影は昨年１月から４月まで行われ、ほとんどが臨月の妊婦姿でした。

　おなかに重りを付けたので、本当の妊婦のように腰痛になったほどでした。役では、自分の前に人が来た時に、手でおなかを守るしぐさをしました。その後、結婚して実際に妊娠したのですが、反射的におなかに手がいきます。リアルな動きだったんですね。

　自分にとって、家族が増えることは、チームが増えるような感じがします。自分のために何かをしようと考えるよりも、みんなで何かをやるにはどうしたらいいか、を考える方がパワーがわいてくると思います。

　親族だけで育てるのではなく、「ＡＬＷＡＹＳ」に出てくる町のように、小さな頃からいろんな年齢の方と一緒に遊んでいただける環境を作っていきたいです。そこで、共同生活や、物事がうまくいかない歯がゆさも学んでほしい。

　これからは自分の尺度で物事を判断していくことが大切になるはず。狭い世界にいるのではなく、いろいろな人と会い、自分で判断できる子どもに育ってほしいですね。（聞き手・小山孝、写真・米山要）

小雪（こゆき）さん

　女優。１９７６年生まれ。今月５日に男児を出産した。映画「ＡＬＷＡＹＳ　三丁目の夕日６４’」は２１日から全国で公開。