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複数ウイルスに抵抗性、植物守るたんぱく質発見

 複数のウイルスから植物を守るたんぱく質を、東京大学の難波(なんば)成任(しげとう)教授らが発見した。

 これまで、複数ウイルスに同時に抵抗性を持たせる品種改良は難しかった。ウイルスによる農作物被害は世界で年間50兆円に上っており、品種改良や防除薬剤の開発につながると期待、科学誌プラントセルに4日発表した。

 研究グループは、ジャガイモなどに病気をもたらすウイルスの仲間に着目。遺伝子実験に使われる45系統のシロイヌナズナの中から、このウイルスの仲間に強いものを探した。

 そしてウイルス増殖を阻むたんぱく質を発見し、「JAX1」と命名。実験用植物のタバコにその遺伝子を導入すると、ジャガイモ、豆類、アスパラガスに被害をもたらす計3種類のウイルスの感染や増殖を防げた。

2012年2月4日17時54分  読売新聞)

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