Ｇ松本哲、復活の兆し…大田とセンター争い火花

フリー打撃をする松本哲

フリー打撃をする大田

　巨人のレギュラー中堅手をめぐる争いが、熱を帯びてきた。

　かつての新人王・松本哲が復活の兆しを見せているからだ。原監督は「思い切って起用してみたい若手」として４年目の大田の名前を挙げてきたが、あくまでも実力優先主義は崩さない考え。シーズン開幕ギリギリまで、競り合いは続きそうだ。

　全体練習が終わった夕暮れ時から、松本哲のトレーニングは本番を迎える。居残りで、ふらふらになるまでマシン打撃とティー打撃。秋季キャンプ、オフとバットを振り続けたかいもあり、「去年より強い打球がいくようになった」と実感している。統一球に力負けしない体を作ろうと、初めて体重増加に挑戦し、オフの間に２キロ増やした。

　一方、出場機会を広げるために外野手へ転向した大田は「足と肩には自信がある」と話しており、打撃力の強化に懸命。９日は監督らの前で特打を行い、豪快な打球で天性の長打力をアピールした。

　「どちらも素晴らしくて、苦渋の決断で外すくらいだと、チーム力は格段に上がる」（岡崎ヘッドコーチ）。２人が火花を散らすセンターフィールドの「熱さ」は、きっと選手層の「厚さ」につながる。刺激を受けた他選手も奮起すれば、キャンプは一層、活気づく。（深井千弘）

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