東京観光はオープン・バスで
オープン・バスの「はとバス」で成人式に向かう新成人のバスガイドたち(2011年1月7日 東京・大田区の「はとバス」本社で)
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成人の日を前に、「はとバス」が行った一足早い成人式で明治神宮へ参拝に向かう振り袖姿の新成人のバスガイドたち。
「はとバス」ホームページによると、彼女たちの乗る屋根のないオープン・バスのニックネームは「オー・ソラ・ミオ」。いうまでもなくイタリア語の“O Sole mio”(私の太陽)と日本語の“空”を合わせたものだ。
ドイツのドレクメーラー社製の2階建てバス「メテオール」を改造。強固な車体構造を生かして、安全性を犠牲にすることなくオープンボディーのバスとして2009年11月から運行されている。
高層ビルが並び、突然の雨や寒さなどの心配の少ない都会ならではの観光バスである。乗車定員42人、全長11.99メートル、全高3.79メートルは道路交通法の上限である。
「はとバス」のオープンカーは1965年に登場している。右側の写真は、いすゞBA341P型(川崎航空工業製ボデー)の車体上部を大胆にカットした「はとバス」だ。
車内で軽食や喫茶ができる「走るパーラー」として人気があったが、急な雨や車両法の問題などで、3年間で姿を消した。背後に写っている、庶民の足だった市電との差が面白い。
(2011年9月13日 読売新聞)