目指せ! エイジレス・ビューティー!!(その3)
自宅でもオフィスでも気軽にトライ!
「エイジレス・ビューティー」をイメージして学び始めた、KOKOさんのトレーニング法「エアロインパクト」。
前回は、インナーマッスルを鍛えるための基本になる呼吸法をしっかりマスターし、まずは肩甲骨周りを柔らかくほぐして、代謝アップにつなげていくエクササイズについて触れました。
自宅でもオフィスでも、日常のあらゆる場面で、使っていない肩甲骨を意識的に動かしてみる……。皆さん、トライしてみましたか?
私は、朝起きたあと、鏡の前に立って、お腹の底から息をヒューッと吐き出すことを習慣づけようと、ちょっとだけ頑張りました。8回をワンセット、8セットが目標です。
ゆっくりした調子、速いリズムの呼吸、変化をつけて繰り返します。でも、午前中に会議や来客があって、心に余裕がない時は、ついついパスしてしまいました。ちゃんと日課にしないと、ダメですよね。「だって、忙しいんだもの」と、言い訳している自分が情けないです。
肩甲骨は、通勤電車の中やデスクワークの間など、気づいたときには、なるべく前後に動かすように意識し始めました。効果のほどはまだよくわかりませんが、肩凝りのつらさは軽減されつつあるような気がしています。猫背も少しずつですが、矯正されていると感じています。
お腹を引っ込め、ウエストをキュッ
今回は、スタンディングポーズでの有酸素運動編の続きで、丹田(たんでん)とウエストに注目です。
まずは、「丹田フロント」というエクササイズです。
丹田とは、おへそから4〜5センチくらい下の辺りをいいます。腹筋に囲まれた、お腹の奥の部分のことで、東洋医学のツボの一つとしても知られています。
「体幹ウォーキング」のカリスマコーチで知られるNPO法人ニッポンランナーズ代表の金哲彦さんの著書を読んでいたら、肩の力を抜いて、自分のからだの軸を安定させること、その状態で丹田を意識しておへその下に力を入れることが、正しい歩き方の基本、とありました。
丹田を意識することは、ボディをリメイクするうえで、とても重要なことなのです。
KOKOさんが実践している「丹田フロント」の基本姿勢は、両脚を肩幅くらいに開いてまっすぐスタンディングのポーズ。片手の平をおへその前あたりにかざし、それを勢いよくはじくようなつもりでお腹を前後させます(写真1)。
丹田に力が入るのが、わかりますか? 下半身は動かさないで、意識するのはおへその下です。ギッコンバッタン、ちょっと反動をつけて前後の揺れをリズミカルに楽しみます。
このエクササイズは、なかなか楽しめます。前後に動かしているうちに、段々とからだの可動範囲が広がっていくのがわかります。
後ろに引いたときは、ヒップをキュッと上げるつもりでやってみましょう。
お次は、「ウエスト・サイド・トゥ・サイド」。ウエストの引き締めに効果があるエクササイズです。
前回、「体幹」について説明しましたが、KOKOさんいわく、「植物の幹にあたる胴体部分、そのアンダーバストの下から脚が伸びていて、大地にしっかり根を下ろしているような気持ちになって」、ウエストを左右に動かすのがポイントだそうです(写真2)。
変化をつけるために、脚をちょっと開いて、上下ジグザグにダンスの動きをつけると、なんだかそれらしくカッコがついてきます(写真3)。
それから、体幹を軸にして両腕を水平に、でんでん太鼓の要領でスイングさせながら、ウエストを左右にひねってみましょう。両腕をこれ以上伸ばせないというくらい、思いっきり遠くに伸ばして、オーバーアクション気味のツイストを続けます。
ぷるぷる二の腕を引き締める
最後に、二の腕を意識したエクササイズです。ぷよんぷよんのしまりのない二の腕をフレンチスリーブで隠しつつ、どうにかしたいと思っているのは、私だけでしょうか。
真夏にノースリーブ一枚で堂々と闊歩できるようにするのは、「アンチ! エイジング」のテーマの一つです。
手の甲を上にして、両腕を広げて水平に伸ばしましょう。ポーズが決まったら、手の甲を心持ち上に向かって引き上げてみます(写真4)。そこで、キープ。そのままカウントします。
う〜ん、キツイ。私はこのポーズが苦手なので、しばらくキープしているだけで、額から汗がにじんできます。
「もう出来ない!と思ったところで、もうひと踏ん張り」と、KOKOさんに励まされて、汗びっしょりです。
両腕を広げたポーズのまま、片方の手の平を上にして、次に、もう片方の手の平を上に向けて、交互にひねってみます(写真5)。
次に、両腕を前に伸ばして、ジグザグに交差させます。最後は、左右の肘を顔の正面でぴったりつけて、そのまま両手の指先が上方に引っ張られるような感じで上下させます。肩をすくめたり、上げたりしないように気をつけましょう。
ほんと、きつ〜い。けれど、このエクササイズは、バストアップにもつながるとか。そう聞くと、頑張ろうかって気持ちになりますね。
これで、有酸素運動編は完了です。
丹田に自然な力が入り、体幹と腕や脚の連動性が高まれば、必要なエネルギーがからだのすみずみまで効率よく伝えられるようになり、代謝をアップ、脂肪燃焼が期待できるといいます。
では、前回の肩甲骨エクササイズからスタート、丹田とウエスト、さらに両腕のエクササイズへとつなげて、通しでやってみましょう。一つのエクササイズで、8カウントを16回が目安だそうですが、最初は4−8セットを目標にしてもいいでしょう。
KOKOさんの朝トレは、このエクササイズで20分。私はまず、10分を目指そうと思います。そうそう、エクササイズのあとは、軽くストレッチも忘れずに。
※次回は、床から両脚を離さずに行うゼロインパクトの床運動を学びます。7月30日の掲載です。
「目指せ! エイジレス・ビューティー!!」は隔週金曜日の掲載です。
目指せ! エイジレス・ビューティー!!(その1)
目指せ! エイジレス・ビューティー!!(その2)
目指せ! エイジレス・ビューティー!!(その4)
目指せ! エイジレス・ビューティー!!(その5)
目指せ! エイジレス・ビューティー!!(その6)
プロフィル
永峰好美(ながみね・よしみ)1979年読売新聞社入社。編集局生活情報部、解説部などで取材 にあたり、2005年5月より東京・銀座の百貨店、プランタン銀座取締役。記者時代はメイクも落とさずベッドに直行することが多く、お肌もボディもぼろぼろに。今は、貪欲に様々なビューティー情報にアンテナを張り巡らせています。「新おとな総研」では、銀座に関する話題をつづった「GINZA通信」を連載中。
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