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自分スタイルで輝く

(4)自分のテーマを明確にする

 第3回の「メイク」で外見上の魅力が明確になりました。今回は自分が本来持っている内面の輝きに光を当てることで、心の中の【軸】を見つけ、自分のテーマを明確にします。

昔の「夢」を思い出す


 まず最初のセッションは、昔、夢中になったことや、楽しかったことを思い出すこと。「楽しかったお手伝い・頼まれごと・活動」では、自分がどんなことで人から喜んでもらえたか、何を期待されていたか、相手が自分をどう見ていたかがわかります。次に「夢中になったこと」を思い出すことで、自分がどんなふうに役に立ちたいのかがわかるそうです。

 編集長の「楽しかったお手伝い・頼まれごと・活動」は……。

 【小学生時代】
 ★「放送委員」で、最後まできちんと話すことをほめられると嬉しかった。
 ★常に「学級委員」で、先生のお気に入りでいるのが嫌だった。
 ★5年生のとき、平等な先生に出会って気が楽になった。この先生の影響で、学校の先生になりたいと思った。

 これらのことから「対等な生き方にあこがれる」「平等であることを重要だと思う」といったポイントがわかってきます。

 【高校・大学生時代】
 ★アメリカへの留学経験から、国際的なことや社会にかかわる仕事につきたいと思った。

 【現在】
 ★一番嬉しいのは、読者からの「ありがとう」。“書く”というのは、役に立つということだと思う。現状の大手小町は、悩みの解決に手助けしてくれたことに対する「ありがとう」だけど、夢の実現に対する「ありがとう」にしていきたい。

 次に「夢中になったこと」は。

 【小学校まで】
 ★「リカちゃん(着せ替え人形)遊び」などの空想遊びに夢中だった。きれいな服がいっぱいあることがうれしかった(今まで忘れていた部分)

 【高校・大学生時代】
 ★部活(バスケとテニス)ばかりやっていて、自分でもいかがなものかと思い、留学した。
 ★留学先のアメリカで、原爆は必要だったという考えに出会い、立場による視点の違いを実感します。また差別を受けた経験から、国際的な仕事、国際公務員や外交官になりたいと思った。

 ここで、アドバイザーの冨永さんからの質問が。

 「生まれ変われたら、何をしたいですか?」

 先生、国際公務員、外交官――子供のころ憧れていた職業を語っていた編集長ですが、この質問に対し沈黙。

 編集長は「生まれ変わって、“何でもしていい”と言われたら、何も答えられませんでした。何もない自分に気付きました」とがく然。

 この質問に対し回答できる人は、「自分にとって大切なもの」が明確な人。しかし編集長は「長い間閉じこめていた思いが、素直に表に出てこない状態になっていますね」と冨永さん。

 そこで、次のセッションを行いました。

価値観探しの5Value

昔、夢中になったことや、楽しかったことを語る、編集長
大きめの5枚の付箋に、1枚ずつ大切な言葉を書き、白い紙に張る。さらに、それぞれの言葉から連想する大切なものを5つ書いて、横に張る

 このセッションの目的は、閉じ込めていた思いを表に出すこと。編集長が心の深いところにしまい込んでいる、「大切にしているもの」をキーワードとして取り出し、その意味を掘り下げていく作業です。

 (1)5枚の付箋に、1枚ずつ大切な言葉を書き、白い紙に張ります。それぞれの言葉から連想する大切なものを5つ書いて、横に張っていきます。例えば、「誠実」から連想する言葉――「ごまかさない」など(図参照)。

 (2)30枚の言葉がすべてそろったところで全体を眺め、直感で5つの言葉を選びます。編集長が選んだ言葉は、「思いやり」「夢」「愛」「家族」「共感」の5つでした。

 (3)個々のキーワードが持つ意味、そしてキーワード間の関係性を聞いていきます。

 編集長編の中で、両立しないものという認識だった「夢」と「家族」。しかしキーワードについて語っているうちに、その認識は変化していきました。「大手小町」の読者には、夢を追っている人もいれば、家族がいる人もいる……「夢」と「家族」を両立すれば、より大きな夢が得られるのでは!と気付いていきます。

 直感で選んだ5つのキーワード、「思いやり」「夢」「愛」「家族」「共感」の中に、編集長が「大手小町」で実現したいことが詰まっていたのです。

 編集長はもう一度、30枚のキーワード全体を見直し、自然とストーリーを作り始めました。「大手小町」で、「未来」が「バラ色」に「輝く」と語りながら……それは「情熱」を持ってやるべきだな……と気づきます。自分の中にあるバラバラのキーワードが、一つの繋がりをもった瞬間でした。

 「自分にとって大切なものは様々です。ときおりバラバラに顔を出すためとりとめがないように感じますが、それらはすべて自分の中にある思いです。今回のセッションのように、大切なものをキーワードに置き換えて並べて、いくつかを選んでいくと、自分という人間にとって大切なのはコレなんだという、“価値観”が確認できます。“夢を叶えるためには家族を犠牲にしなければならない”と、自分を否定したり、片方を切り捨てるのではなく、“大切なら、両方とろうよ”という意志を固めることが大切です。それが、自分の中に【軸】を作るための確認作業になります」と冨永さん。

 大切なもの(軸)がしっかり自覚できていれば、何かを決めるときに迷いがなくなる。例えば、会社を経営していたとして、お金をたくさん積まれたけれど、気乗りがしない仕事を受けるかどうか……という場合。そんなときでも【軸】が定まっていれば、自分の優先順位が明確になり、納得のいく選択や決断がしやすくなるのです。

 次に、明確になった「大切なもの」を踏まえて、色彩心理セッションを行います。

色彩心理セッション

 色彩心理セッションは、なりたい自分を実現するために、見た目で記憶に残したり、華やかになっていくためのセッションです。

 編集長に「現在の色」「理想の色」を書き出し、その色に対するイメージを思い描いてもらいます。

 「現在の色」は、「くすんだ茶」。そのイメージは、「先が見えない。混沌、まじりあっている感じ」。「理想の色」は、「バラ色」「ピンク」。イメージは、「愛」「夢」「共感」「家族」「思いやり」。

 色はそのままで判断するのではなく、その色を構成するベースカラーに分解してから、診断します。「くすんだ茶」は、「赤」「黄」「黒」に分解できます。「バラ色」は、「赤」と「白」になります。

 この結果を見て、冨永さんからの編集長へのアドバイスがありました。

 「明るいカラフルな色や情熱が表に出るような色。「赤」「黄」「ピンク」などを身につけることで、外見も内面も変化していきます。編集長は“赤い”要素、華やかな装いが足りないようです。自分の心の中に“赤いバラ”が咲くような、華やかさを目指すとよいでしょう」。

 【今回、編集長が得たもの】
 「夢を持って前向きに生きる女性を応援する」という言葉で掲げていた、大手小町のスローガン。どこか現実味がないような思いもあったのですが、今回のセッションで自分の中にある「愛」「夢」「共感」「家族」「思いやり」などにリンクしていると気がつきました。掲げた目標を実現するため、編集長という立場として、自分がまず外見から輝くようになろう――とあらためて決意した。

 次回は、この結果をもとに、自分だけの物語「パーソナルクレド」を作ります。

 文・佐野恵

「自分スタイルで輝く」シリーズ記事

自分スタイルで輝く(1)
自分スタイルで輝く(2)
自分スタイルで輝く(3)
自分スタイルで輝く(5)
自分スタイルで輝く(6)

アドバイザー

冨永のむ子(とみなが・のむこ)自分スタイリスト・クレド作家。早稲田大学法学部卒業後、株式会社リクルートへ入社。人材総合サービス事業部門において、人が生き生き働くための仕組みや企業のブランディングを担当するディレクターとして11年勤務。経営者、転職経験者等、年間約100名近くの「働く人」を取材。2003年退職後、コーチングとイメージコンサルティングを学び、リクルートで培ったノウハウと融合させたパーソナルブランディング事業を開始。自分スタイル研究所として「Soul−life.Serendip」を設立。
公式サイト http://www.serendip.image-consulting.jp/
twitter http://twitter.com/Seredip_non
blog:美人見習 http://ameblo.jp/soullifelabserendip/
パーソナルクレド®集 http://personalcredo-nomco.blogspot.com/
メルマガ もっと自分を好きになる、自分スタイル発見法! http://www.mag2.com/m/0000261978.html


※アドバイザーの自分スタイリスト・冨永のむ子さんが、8月26日、「あなたのソウルワークを見つけよう」というテーマにて、セミナーを開催します。
詳しくは、下記をご覧ください。

http://ameblo.jp/soullifelabserendip/entry-10600066523.html

2010年8月6日  読売新聞)

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