アタマから若返る!(その2)
パリコレ・モデル御用達のヘアケアブランド
今夏の異常な猛暑のせいでしょうか。なんだか、髪の毛がぱさついてきたのが気になります。
夏の頭皮は冬の時期ほど乾燥しないと聞きますが、今年はちょっと事情が異なるようです。屋内で長時間冷房に当たりっ放しという生活が多く、頭皮もかなり乾燥気味。頭皮のコンディションを整えることは、髪に栄養分を行き渡らせるだけでなく、顔のたるみやむくみを改善することにもつながるといいますから、このあたりで、しっかり潤いを取り戻しておく必要がありそうです。
ところで、2年ぶりにパリに出掛け、いくつかのデパートの化粧品売り場を歩きながら、自然派と呼ばれる植物由来成分の商品が随分と増えていることに気づきました。
パリのプランタンで、メゾン館2階上りエスカレーター脇のひときわ目立つ場所に並べられていたのは、フランスでは半世紀近い歴史をもつ自然派ヘアケアブランド「レオノール・グレユ」です。
ヘッドスパの癒やし効果に注目していたセラピストのレオノールが、植物学者の夫とともに研究開発した商品群は、パリコレ・モデルたちの御用達。マリ・クレール・ボーテ大賞をはじめとする数々の賞を総なめしたことでも知られています。
その「レオノール・グレユ」が今年5月に日本にも上陸、サロンでのスパトリートメントが受けられると聞いて、早速出掛けることにしました。
効果絶大!毛穴すっきり髪つやつや
東京・銀座8丁目にある「シエクル銀座店」。白で統一された店内は、明るくクリーンな印象です。本場パリでトレーニングを受けたヘアスタイリストの望月美奈子さんが担当してくれました。
植物に秘められたパワーが、頭皮や髪にどんな影響を与えるのか、興味津々です。
まず、マイクロスコープで頭皮や毛根の状態を診断します(写真1)。「頭皮が乾燥していて毛穴がかなりダメージを受けていますね。健康な頭皮は青白いのですが、代謝が滞って赤くうっ血している部分が各所に見られます。夏の疲れやストレスがたまっているのでしょう」と、望月さん。
カウンセリング後は、照明を落とした専用のトリートメントルームへ移動。靴を脱いで、180度リクライニングする椅子に座り、全身リラックスします(注:写真撮影は明るい通常のヘアサロンでお願いしました)。
いよいよトリートメントに入ります。
ミモザなどに含まれる細胞再生成分作用が特徴の植物オイルで、頭全体を軽くマッサージ(写真2)。シャンプー剤は、鎮静効果のあるセージやカモミールの成分を生かした花系と、特に乾燥している頭皮に効果的なハチミツ主体のものとをブレンド。シャンプー剤を頭皮と髪に塗布して、3分間ほどマッサージが続きます(写真3)。
「かなりぱさついて、ダメージが大きいようですから、とっておきのものを使いましょう」。望月さんが取り出したのは、「マスク・クインテッセンス」というトリートメント剤。アマゾン産の植物オイルが髪の深部にまで浸透し、ツヤ髪をよみがえらせる最終兵器だそうです。コーミングしながらたっぷりなじませます(写真4)。ジャスミンの香りが、しばしリッチなマダム風気分に浸らせてくれました。
このあと、15分くらいスチームにかかり(写真5)、その間に、首から肩にかけてのデコルテと手のマッサージ(写真6)で、さらにリラックス効果を高めます。マグノリアの花の成分が入っていて、繊細な香りとともに日焼けした肌をやさしく包んでくれます。緩急極まる巧みなマッサージとともに、植物オイルが肌にじわじわ浸透していくのがわかり、もう夢心地。撮影していなかったら、恐らく眠りについていたでしょう。
残ったシャンプー剤をもう一度塗布し、香りのミストが広がるシャンプー台でマッサージを繰り返しながら乳化を促し、洗い流します。冷水をかけ、キューティクル(髪の表皮組織)を引き締めます(写真7)。軽く水分をふき取り、活性化トニックをスプレーし、頭皮を機械吸引して刺激を与えます(写真8)。これは、髪の毛に活力を与え、抜け毛を抑える効果があるそうです。
では、トリートメントの効果をみるために、再びマイクロスコープでチェックしてみます(写真9)。
どうでしょう!
頭皮の赤みが抜けて、毛穴のつまりも改善され、毛根が鮮明にみえるではありませんか。120分のトリートメントで、すぐにこんな効果が表れるなんて、驚きです。
最後に、髪を紫外線から守るUV効果もあるパームオイルのスタイリング剤を毛先に塗布、ブラッシングして出来上がり(写真10)。みずみずしい潤いとツヤ感が戻りました。頭だけでなく、からだ全体がすっきり軽くなった感じです。その夜、ぐっすり深い眠りにつけたのも、ヘッドスパのリラックス効果が持続していたのではないかと思います。
ちなみに、トリートメントは、110分1万2600円から。
さて、もう一つ、どうしてもご紹介したいのが、やはりフランス生まれのヘッドスパサロン「ジョジアンヌ・ロールスパ」。
ダークブラウンとアイボリーで統一された店内は、高級感があって、ゆったり落ち着いた雰囲気でした。
ナチュラルな薬用植物エキスを使用し、アロマテラピーと植物療法、東洋のツボ療法という三つのアプローチで頭皮環境を改善するのが特徴です。ふんわりアロマの香りに癒やされながら、肩凝りも緩和され、リフトアップ効果で顔も少し引き締まったよう。病みつきになりそうな気持ちよさでした。
70分7350円から。豪華なVIPルーム(プラス3000円)も用意されていて、ちょっぴりセレブな気分も味わえます。
レオノール・グレユ
http://leonorgreyl-japan.com/
ジョジアンヌ・ロール ヘッドスパ
http://www.c-hairs.com/headspa/
「アタマから若返る!」これまでの記事
アタマから若返る!(1)
プロフィール
永峰好美(ながみね・よしみ)1979年読売新聞社入社。編集局生活情報部、解説部などで取材 にあたり、2005年5月より東京・銀座の百貨店、プランタン銀座取締役。記者時代はメイクも落とさずベッドに直行することが多く、お肌もボディもぼろぼろに。今は、貪欲に様々なビューティー情報にアンテナを張り巡らせています。「新おとな総研」では、銀座に関する話題をつづった「GINZA通信」を連載中。
- 主役でも脇役でもOK!ネギの実力 (2012年1月27日)
- 朝ジュースを飲んで「美活」しよう! (2012年1月13日)
- ジェルネイルで爪先のおしゃれ (2011年12月16日)
- クリスマスは、おうちでアロマ (2011年12月2日)
- 寒天でおいしいダイエット (2011年11月18日)
- 「差がつく」保湿におすすめアイテム ベスト10! (2011年11月4日)
- 旬の西洋ナシで美肌づくり (2011年10月24日)
- 安眠のための3つのリラックスポイント (2011年10月7日)
- すべすべかかと美人を目指す (2011年9月16日)
- ビューティーフードプログラムで健康美人を目指す (2011年9月2日)
ピックアップ
トップ
|
|