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一家3人死亡、働き手世代いたのが救済の死角?

 さいたま市北区のアパートで見つかった餓死とみられる一家3人は、息子が30歳代の働き盛りで、行政や周囲が困窮しているとは思い巡らせにくい背景があったことが、関係者への取材で浮かんできた。昨年11月に生活が困窮し、同12月以降は無収入状態。公共料金滞納など外部が困窮を察知するサインはあったのに、働き手世代がいたことで救済の死角になった可能性がある。

 埼玉県警の捜査幹部などによると、部屋に残っていた書類から、日払いの建設関係の仕事をしていた息子は、昨年11月頃に仕事が途絶えた。60歳代の父親もほぼ同じ時期、体調を崩して寝込んだとみられる。しかし、福祉担当の経験のあるさいたま市職員は「働き手のいる世帯は目が届きにくい」と指摘する。

2012年2月22日15時42分  読売新聞)

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