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料理

春の菜の花 食べやすく

チーズで苦味和らぐ

藤原健撮影

 春の訪れを感じさせる菜の花。独特の苦みが魅力だが、野菜ソムリエの牛原琴愛(ことえ)さんは、子どもにも食べやすいよう、チーズを使って苦みを和らげる調理法を勧める。

 牛原さんは日本野菜ソムリエ協会認定の料理教室を開いている。「菜の花など春の野菜に含まれる苦みは、体を冬から春へと目覚めさせてくれます」と話す。

 この菜の花を食べやすくするのがチーズ。「チーズのうまみやまろやかさで菜の花の苦みが和らぐのです」

 選ぶ際は、つぼみが開いていないものを。その方が鮮度がいいという。

 まずは、菜の花の豚肉巻きチーズソース。下ゆでし、溶かしたチーズをかける。

 <菜の花は塩一つまみを加えた湯でさっとゆで、水気を絞る。豚肉は塩とコショウ各少々を振る>

 「ゆでることで色が鮮やかになります。ただ、ゆですぎると味が抜け、歯応えもなくなってしまいます」。沸騰した湯に菜の花を入れ、再沸騰してから10〜15秒後にざるに上げるといい。

「お弁当に入れても喜ばれます」と牛原琴愛さん

 <菜の花をそれぞれ豚肉でくるりと巻く。油を引かずにフライパンを中火で熱し、豚肉の巻き終わりを下にして入れる。全面に軽く焼き色を付け、蓋をして2分ほど蒸し焼きにし、皿に盛る>

 <鍋にチーズと生クリームを入れて混ぜ合わせる。弱火にかけて混ぜながら溶かし、豚肉巻きにかける。仕上げに黒コショウ少々を振る>

 青カビチーズとクリームチーズの割合は好みで。チーズのまろやかさが菜の花を包み込み、豚肉との相性もいい。

 次に、チーズが香ばしい菜の花のナガイモチーズ焼き

 <菜の花は洗って水気を拭き、一口大に切る。ナガイモをすり下ろし、みそを加えてよく混ぜ合わせる>

 <耐熱皿に菜の花を並べ、ナガイモとみそをかけて、ピザ用チーズをのせる。トースターや魚焼きグリルで、チーズに焦げ目が付く程度まで、弱火でじっくりと焼く>

 「焼くことで、菜の花のうまみや甘さが強くなります」。チーズの香ばしさだけでなく、みそのうまみも手伝って、菜の花がさらに食べやすくなる。

 菜の花のチーズフリットは、チーズ風味の衣で揚げる。

 <菜の花は洗って水気を拭き、半分の長さに切る。ボウルで残りの材料と塩小さじ1/2杯を混ぜ合わせ、水50〜60ccを少しずつ加えて衣を作る。菜の花に衣を絡め、180度の揚げ油で、きつね色にならない程度に1分ほど揚げる>

 ふんわりとした衣の中から、菜の花の甘さが広がってくる。

 牛原さんは「いろいろな種類のチーズを使って自分なりの調理法を試せば、菜の花の味わい方も広がります」と話す。

 ■材料(2人分)

 菜の花の豚肉巻きチーズソース=中央

 菜の花4本/豚バラ肉(薄切り)4枚/青カビチーズとクリームチーズ計10g/生クリーム100cc/黒コショウ

 菜の花のナガイモチーズ焼き=手前

 菜の花2分の1束/ナガイモ50g/みそ大さじ2分の1杯/ピザ用チーズ20〜30g

 菜の花のチーズフリット=奥

 菜の花2分の1束/卵白1個分/片栗粉、小麦粉各大さじ4杯/粉チーズ、ドライパセリ各同1杯/ベーキングパウダー小さじ2分の1杯

2012年2月22日  読売新聞)

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