肺の石綿、少量でも業務上疾病…東京地裁
新日鉄君津製鉄所(千葉県君津市)で10年以上、アスベスト(石綿)を扱う仕事をしていた元従業員男性(60)が、退職後に肺がんを発症したのに労災認定されなかったのは不当だとして、国に処分の取り消しを求めた訴訟で、東京地裁(古久保正人裁判長)は23日、処分を取り消す判決を言い渡した。
判決によると、男性は1996年に退職するまで約11年5か月間、アスベストを扱う部署で働いた。2003年に肺がんの手術を受け、「業務が原因」として労災を申請したが、07年8月、肺に残っていた石綿が少量だとして労災認定しない決定が出ていた。
これに対し、判決は「石綿を扱う業務に10年以上従事し、肺に石綿が残っていれば業務上の疾病と認めるのが相当」と判断した。
(2012年2月24日 読売新聞)
- 頼れる女性消防団員…広島 (2月26日)
- 障害者施設に出張ラーメン…宮崎 (2月26日)
- 車大手8社・1月の国内生産、4か月連続増 (2月25日)
- 江東区が職員2人処分 セクハラと万引きで…東京 (2月25日)
- トヨタ、世界で部品共通化…価格競争力を強化 (2月25日)
- 仙北市 関与職員らに677万請求へ…秋田 (2月25日)
- 金融庁、保険会社を4段階評価へ…顧客保護など (2月25日)
- 政府創設のM&A支援基金、東芝とソニー初活用 (2月25日)
- 肺の石綿、少量でも業務上疾病…東京地裁 (2月24日)
- 高3死亡のガールズバー、他の店員も18歳以下 (2月24日)
ピックアップ
トップ
|
|