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被災地ボランティア、アピールするには?被災地でボランティア活動などをしてきましたが、エントリーシートではどのようにアピールすればよいでしょうか?(大学3年男子) 何を求め、何を得たかを伝えることが重要 アルバイトやサークル活動と並んで、いえ、それ以上にボランティアの体験はよいアピールになると思います。 アルバイトであれば、その動機として「お金が欲しいから」という要素が絡んでくるでしょうが、ボランティアは、大学の単位取得上の必須項目でもない限り、基本的に見返りを期待せず、しかも自ら望んで行う行為だからです。 つまり、この「自ら進んで行う」という動機こそが、就職活動での大きなアピールポイントとなるのです。 今の学生はとかく「内向き」「草食」「ガッツが足りない」「社会に関心がない」などと言われます。ですから、厳しい日常を送る被災者の苦境に目を向け、ボランティアに乗り込むような学生は評価されるでしょう。 ただし、質問者も意識しているように、「被災地でボランティアをした学生は多いので、エピソードとして埋没するのではないか」と心配している人は多いのではないでしょうか。 その可能性は、捨てきれません。 特に今年以降はその傾向が強まると思います。読売新聞の記事によると、首都圏の大学が中心となって、私立大学が共同で、学生のボランティア活動の拠点を宮城県南三陸町に設置するそうです。 こうなると、ボランティアはますますシステム化されたプログラムのようなものになっていくでしょう。 しかし、それでもなお自分が本当に、ボランティア活動に力を入れたのであれば、他人はどうあれ、ぜひアピールしてください。 その際に重要なのは、「ボランティアをしよう」と決めた、その意思決定の過程を明らかにすることです。どういうきかっけで、どういう手続きを踏んで、被災地に乗り込んだのか、そこが重要となってきます。 そして、自分はボランティアに何を求めたのか。 私は模範解答をここで提示するつもりはありませんが、何を求め、何を得たかをきちんと伝えることがとても重要です。 また、自分がどのくらい深く、被災地とかかわったのかも重要なテーマとなります。行ったのは瓦礫の処理なのか、雪下ろしの手伝いなのか、炊き出しなのか、精神ケアのために子どもと遊んだのか――ひと口にボランティアと言っても、その様態はさまざまです。 被災地に行った時期はいつごろなのか、期間はどのくらいに及んだのか、実際に働いた時間は一日どのくらいで、何が大変だったのか。 その一つ一つの項目が重要となります。 さて、この回答の冒頭で私は「ボランティアはアルバイト以上のアピールになる」と書きましたが、いつも必ず、そのことが成立するとは限りません。 確かにアルバイトはお金のために始めることもあるでしょうが、お金をもらう以上は、アルバイトといえども、いい加減な仕事は許されません。 仕事で評価され、職場から期待された人であれば、入社後も活躍してくれる可能性が高いです。 しかし、ボランティアは対価が発生しないので、甘えが生じる部分もあるかもしれません。 遊び半分の人や、就活のエピソードつくりのために体験した人もいるでしょう。 だからこそ、自分がどのように被災地とかかわり、実際に役に立ったのかどうかを明らかにすることがとても大切です。 回答者 原田康久
(2012年2月22日 読売新聞)
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