(42)安易な同調に注意
担任の先生への不満を募らせています。(中1女子の母)
口を開けば、担任の先生の悪口や批判。クラスでもめ事があった時、うまく処理してくれなかったのが原因とのことですが、親としてどう対応したらいいのか、悩みますね。
国立教育政策研究所の滝充総括研究官は「学校の話ができるなんて、良い親子関係ですね」と言いながら、「まずはきちんと言い分を聞きましょう」と勧めます。
その際、大切なのは「やっぱり、あの先生は」といった冷淡な態度ではなく、「まだ若いので仕方ないね」などとかばう姿勢だとか。へたな同調は、恒常的な先生不信を招きかねないからです。
親が受け止めることで、だいたいは子どもが気持ちを和らげ、次第に不満の声も消えるそうです。問題は、本当に教師自身に生徒と信頼関係を結べない欠点がありそうな場合。その疑いが濃厚なら、「抱え込まず、学校に相談を」と滝さん。学年主任や校長に聞いてもらうのが良策といいます。
ただし、その際は冷静に事実を伝えること。目的は糾弾ではなく、担任を支える輪の構築にあるのです。
解決するようお祈りしています。(松本美奈)
(2012年2月24日 読売新聞)
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