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主将ラーム、“古巣”の左に復帰

 今年1月にラームがキャプテンマークを受け取った後、バイエルンはブンデスリーガ全チームのなかで最高の戦績を残した。2010年に南アフリカでドイツ代表のキャプテンになった後、チームはW杯3位となり、ユーロ予選では7戦全勝。彼がバイエルンの主将として、開幕からチームを牽引するシーズンへの期待は大きい。「キャプテンマークをつければ、ピッチ内外で任務がある。それを全うするようにトライしたい」。27歳のDFは、自分の使命の重要さを、良く理解している。

 ハインケス監督はイタリア合宿で攻撃と守備のバランスに磨きをかけた。バイエルンは昨季、ブンデスリーガで40失点を喫した。「これは良くない」とラームは指摘する。「ディフェンスからオフェンスの切り替え同様に、いかに失点を防ぐかも重要なテーマとして取り組んでいる」。

 ラームは今季、右サイドバックから左サイドバックにポジションを変える。3年ぶりに、従来のポジションに戻ることになる。「いつも言っているけれど、これは自分にとっては問題ないこと」と代表キャップ数80のベテランは説明する。「右サイドでは守備力、左サイドでは攻撃力が少し高いと考えている。チームのためにプレーし、自分が一番必要とされているところでプレーすることになる」。ハインケス監督にとっては、明らかに左サイドバックのようだ。

 2007年から2009年まで、ラームと素晴らしい連係を見せていた左MFフランク・リベリ(フランス代表)が歓迎した。「自分たちはノールックで理解し合っていた」。ラームもそのことを回想する。「常にうまくいったフランクとのコンビネーションを楽しみにしている」。

2011年7月13日  読売新聞)
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