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恋活小町

私をシンデレラにしてくれる人は?

 「これは女のファンタジーでしょうか」というトピックが寄せられました。トピ主さんは、「大好きな人に巡り合い、100%愛されて、子供にも親戚にも恵まれ、経済的な心配もない、温かい家庭があり、趣味などのライフワークも持てる……これら全てを満たされるような人生は、奇跡でしょうか」……という問いかけをされています。

「女性を幸せにするのは男性の役目」

 この問いかけに、たくさんの既婚者の方が、「全ては叶(かな)わない」という意見を投稿されています。「どんな夢でも同じことですが、叶えるのは自分次第では?」、そんな意見もあるでしょう。しかし、私が文面で一番気になったのは、「これら全てを満たされるのは奇跡でしょうか」という部分でした。「満たされる」という文面から、「旦那様、もしくは運命や神様、誰でもいいから、私に幸せな人生を与えてほしい」という思いが垣間見えたためです。

 確かにプロポーズなどの際は、男性が女性に「幸せにします」というのが定番です。そういった関係で成り立っているように見える夫婦もいるでしょう。しかし、どんな夫婦の場合でも、「すべてを与え続ける側」「与えられ続ける側」という関係性では、決してうまくはいきません。「幸せな夫婦」というのは、お互いが相手を強く愛する気持ちがあってこそ成り立つもの。女性の側にも、「この人を幸せにしたい」という、強い気持ちと意思が必要なのです。

 しかし、女性たちは「幸せにして」「とにかく愛されたい」という意思表示をすることが多く、「今の彼と付き合っていて、私は幸せになれるでしょうか?」「幸せにしてくれる相手に巡り合えれば、それでいいのに」……といったような相談を、最近あちこちで見かけます。「自分を幸せにするのは、自分と結ばれる相手の役目である」という意識があり、「自分が、その相手を幸せにしたいと思っているかどうか」という観点がありません。幸せに対して、完全に『受け身』の姿勢なのですね。

相手のために動けますか

 もちろん、まだ見ぬお相手を探している段階では、「自分を幸せにしてくれる人は、この世のどこかにいるはず!」などと、運命的な出会いを待つ心理が起きるのも当然のことです。しかし、実際にお相手を見つけるにあたっては、自分ばかりが幸せにして「もらおう」という気持ちでいては、残念ながら、望む幸せには決してたどり着くことができないと思います。「完璧なお相手に巡り合って、幸せになりたい」と願う気持ちは、同じ女性として非常に共感できるのですが、自分の人生を幸せにできるのは、他でもない、自分自身。まずは自分の幸せのために、自分から動いていけることが必要です。そして、ここから先が難しいのですが、恋愛・結婚においては、「相手の幸せのために、動いてあげられるかどうか」。この点が重要なポイントになってきます。

 多くの母親は、自分の子供のために無心で世話をするものですが、その愛情があってこそ家庭は成り立っています。もちろん、夫婦は他人ですので、時折、「自分ばかりが相手に与えていて、自分は何ももらっていない」という、心理的な「不公平感」が生まれてしまうこともあるでしょう。しかし、それでも幸せな家庭のベースにあるものは、「お互いが、お互いや家族を幸せにするために働こう」という、夫婦2人の意思です。互いがそう思い、努力できないと、成り立たないのです。

 トピ主さんの投稿をこの観点から言い換えると、「自分も相手を100%愛し、努力して温かい家庭を作っていきます。経済的な問題が起きたら、自分も働くのも厭(いと)いません。余暇ができれば何かを学び、趣味などもやってみようと思います」……ということになってくるのですね。こんな風に、「自分で、自分と相手を幸せにしていこう」という意思のある女性がいたら、男性側も「一緒に幸せになりたい」と感じるのではないでしょうか。


2012年2月23日  読売新聞)

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