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トランポリン岸、技乱れ2位…伏兵・湊が初V、山田7位


女子個人で2位に終わった岸

 トランポリン・全日本選手権最終日(4日・大阪熊取町立総合体育館)――男子個人決勝で、上山容弘(大体大大学院)が59・750点で4年ぶり5度目の優勝を果たした。

 4連覇を狙った伊藤正樹(金沢学院大ク)は2位。

 女子個人決勝は、湊和代(北陸大)が50・475点で初優勝。ロンドン五輪最終予選(来年1月・ロンドン)に出場する岸彩乃(金沢学院大ク)は2位、山田紗菜(あやな)(早大)は7位。

五輪予選出場組 もろさを露呈

 岸は、簡単な1回宙返り技で乱れた流れを修正できず、苦笑いを浮かべた。山田は、2回宙返り技が1回になるミスを犯し、泣き崩れた。精神面で崩れた2人を横目に、伏兵の22歳湊が、女王の座をかっさらった。

 昨年まで10連覇を果たしたアテネ、北京五輪代表の広田遥が引退。タイトル獲得の好機を自滅で逃し、山田は「悔しい。精神的に強くなりたい」と言い、岸は「演技力が足りない」と反省した。シドニー五輪6位の古章子代表コーチ(38)は、「取るべき時に取るのが本当の強さ。広田さんにはそれがあった」と厳しい口調で語った。

 日本女子の4大会連続出場がかかる五輪最終予選は、厳しい重圧の中で挑むことになる。「周りの状況に左右されずに、持っている力を出し切れるかどうか」と古コーチ。全日本を9度制した元女王の言葉をかみしめたい。(増田剛士)

 湊和代「山田、岸の次を狙っていたので、優勝は正直びっくり。自分は(演技の難度の)レベルは低いので、近づいていきたい」

 ■男子、上山V 男子個人では、予選をトップ通過した上山が、4年ぶりの優勝。序盤の宙返りは「少しバランスを崩した」というが、後半にかけて安定感を発揮した。11月の世界選手権で3位に入った伊藤を0・025点の僅差で抑え「納得の演技ができた。(来春のロンドン五輪選考会に向けて)励みになります」と笑顔だった。

2011年12月5日  読売新聞)

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