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北海道の食検定に挑む

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林家たい平/画

 入社試験以来20年ぶりに試験を受けた。北海道フードマイスター検定試験。道内の食の特産・名産について幅広い知識を問い、合格者には講師の登録や関連業種への求人紹介といった特典がある。

 札幌商工会議所の主催で、その初回に挑戦したのだ。

 「ご存じのように北海道は魚にしろ農産物にしろ、新鮮な食材の宝庫。実情を正しく楽しく伝える、いわばご当地食育の一助にしたい」とは当の会議所。

 そう聞けば道産子としてやるしかない。オホーツク特産のキチジはキンキやメンメと呼ばれるとか、積丹沖などで捕れるハッカクの名は断面が八角形にちなむとか、道内限定栽培の果実と言えばハスカップとか、その辺の基本は抑えているつもりだ。

 で、試験方法は? 「五つの選択肢から正解一つを選ぶ方式で全50問。1問2点の100点満点で70点以上が合格。持ち時間は2時間です」。正直楽勝か、とも思ったが、一応公式テキストを購入した。と、これがなかなか手ごわい。

 例えばタマネギ。ユリ科ネギ属に属し、札幌に1871年アメリカから上陸。現状は道内の収穫が全国の50%で、札幌黄・スーパー北もみじ・北はやて2号・さらりなど約10品種が普及する――といった流れから栄養分析、保存方法までが克明に記されている。

 得意のはずの魚介もサケ・マスの項にシロザケ、アキサケ、アキアジ、トキシラズ、メジカ、ケイジ、カラフトマス、ヤマメ、イタマス、クチグロの文字が並ぶと、さすがに不安が。

 さて本番。受験番号は4001番。受験生は沖縄からの挑戦者も含め920人に膨れた。北海道への関心の高さはうれしいが、競争相手の多さはかなりのプレッシャーだ。顛末(てんまつ)は次週。(宇佐美伸)

2006年1月16日  読売新聞)
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