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ロングセラーの周辺


 書店の文庫コーナーの中でも真っ黒な装丁がとりわけ目を引く本多勝一シリーズ。その中で最も売れている本だ。「句読点のうちかた」「修飾の順序」「助詞の使い方」など、日本語を書くための基本的な技術が網羅されており、出版後30年を経た今も「お手本」として座右の書にする文筆家は多い。 (3月21日)[全文へ]


 小説が映像化されて、想像したイメージとの差にがっかりさせられるのはよくある話。 (3月14日)[全文へ]


 江戸時代に大名はどれだけいたのか。すべてを言える人はほとんどいないだろう。 (3月7日)[全文へ]


 料理エッセーは今や花盛りだが、本書はその先駆け。歌手として戦後シャンソン界を引っ張り、2010年に亡くなった著者は随筆の名手でもあった。 (2月29日)[全文へ]


 アニメ、コミック、ゲーム……。熱狂的なファンがいる一方、その他の人々からは縁遠く見られがちだった「オタク系文化」を歴史的、文化的状況の中に位置づけ、オタク以外の人々も振り向かせたという意味で、21世紀最初の年に出た本書の功績は大きい。 (2月22日)[全文へ]


 群馬県の高崎高校が甲子園出場を決めた。 (2月15日)[全文へ]


 1980年代から90年代にかけて著者は「パスティーシュ(文体模倣)の旗手」と呼ばれ、キレにキレまくっていた。 (2月8日)[全文へ]


 2006年にウィーン美術史美術館を限られた短い時間で回った際、大半を16世紀のネーデルラント(オランダなどの低地)の画家ピーテル・ブリューゲルの絵画の前で過ごした。作品の魅力を学生時代に教えてくれたのが、日本エッセイスト・クラブ賞受賞作のこのエッセーだ。 (2月1日)[全文へ]


 天平の(いらか)とは、戒律の根本道場として天平時代に建てられた奈良・唐招提寺金堂の鴟尾(しび)を指す。解体修理に伴い屋根から下ろされた創建時のそれを間近で見たことがある。1200年以上風雨に耐えた傷だらけの姿に、戒律伝来の歴史を感じたことを思い出す。 (1月25日)[全文へ]


 小説のヒロインには美人が多いが本書は違う。 (1月18日)[全文へ]


 心に太陽を持て。/あらしが ふこうと、/ふぶきが こようと、/天には黒くも、/地には争いが絶えなかろうと、/いつも、心に太陽を持て。/(以下略) (12月28日)[全文へ]


 もうすぐクリスマスが来る。有名すぎるけれど、この時期に必ず読み返したくなる作品がある。米国を代表する短編作家が残した一編「賢者の贈りもの」だ。 (12月20日)[全文へ]


 11月21日に亡くなった落語界の風雲児が29歳の時に著した処女作。 (12月14日)[全文へ]


 タイトルの小編を含む13編のエッセーは、その一つひとつが、中世社会の不可思議な魔境をのぞくような刺激に満ちている。 (12月7日)[全文へ]


 とんでもない女性がいたもんだ――。一読後、最も印象に残ったのが、中国3大悪女といわれる漢の呂后(りょこう)、唐の則天(そくてん)武后(ぶこう)、清の西太后の3人だった。邪魔者を残忍に殺し、権力を独占する姿に戦慄を覚えた。 (11月30日)[全文へ]


 日本では、あらゆる議論の最終決定者は「人ではなく空気」である――。 (11月23日)[全文へ]


 夏目漱石の弟子としても有名な作家による紀行文学の傑作。先月、東北に出張する機会があり、新幹線の車中で久々に読み返した。 (11月16日)[全文へ]


 作家の団鬼六が、79歳で亡くなって半年になる。官能小説で一時代を画した鬼才の死去は悲しいけれど、愛棋家だった著者が破滅型の賭け将棋指しを描く本作の輝きは不滅である。 (11月9日)[全文へ]


 官僚として長く青少年、女性政策に携わり、昭和女子大学長を務める人生の大先輩が、女性として心がけるべき66項目を指南する。 (11月2日)[全文へ]


 哲学者から芸能人まで幅広く取材してきた著者によるインタビュー論。そもそもインタビューとは何かという考察に始まり、本音の聞き出し方や原稿のまとめ方に至るまで、微に入り細にわたって語り尽くす。 (10月26日)[全文へ]




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編集者が選ぶ2011年海外ミステリー

海外ミステリーが傑作揃いだった2011年。各社担当編集者のベスト5を紹介します。

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海外ミステリー応援隊【番外編】 2011年総括座談会
世界の長・短編大豊作…やはり新作「007」、「犯罪」不思議な味、北欧モノ健在(11月29日)

読書委員が選ぶ「震災後」の一冊

東日本大震災後の今だからこそ読みたい本20冊を被災3県の学校などに寄贈するプロジェクト

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第63回受賞者にインタビュー

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