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恋活小町

「彼の前で小食」は女性らしさの表現? それとも…

彼への「不安」を解消できるか

 トピ主さんが小食になってしまうのが、上記のような「恋しているから」「女らしく見られたいから」という心理が原因であれば、さほど問題はないのですが、トピ主さんのケースはもう少し深刻で、特に、彼に以前、厳しい言葉で(ののし)られたことをひどく気にされている様子です。

 「彼は何でもできる人だ」ということですが、一見、完璧で、プライドも高いように見える男性ほど、実は他人からの評価を渇望し、非常に気にしている、という心理傾向があります。そして、他人から満足に評価を得られなかったり、批判されたりすると、自信が脅かされ、その不安や焦る感情を隠すために、突然キレたりすることもあるのですね。詳細が分からないので断言はできませんが、トピ主さんを罵ってしまった際、もしかして彼の精神状態が不安定だったのかもしれず、そうして些細(ささい)なことで彼の逆鱗に触れてしまったのかもしれません。

 このように、男性との関係でうまくいかないことがあったとき、女性はどうしても「“自分が”何か悪いことをしたのだろうか」と悩んでしまいがちですが、必要以上に「自分がダメだったから」などと責任を感じすぎないように。完璧に見えても、彼だって一人の人間ですから、感情的な行動を取ってしまうことはあるでしょう。相手の不安定な状態に反応しすぎて、こちらまで慌てたり騒いだりしすぎてしまうと、2人の関係は揺らいでしまいがち。トピ主さんと彼は、そうして、関係が不安定になってしまったのかもしれません。パートナー関係においては、一般的に、「片方が不安定な精神状態のときは、片方が落ち着いて対処してあげる」ことで落ち着きを取り戻せる……というケースは多いです。

別れる勇気、許す勇気

 彼はトピ主さんを罵ったことをとても反省し、二度と罵ったりはしなくなった……とのことですが、もしかしてまだトピ主さんは、そのことに納得がいっていないのかもしれません。「どうしても解せない」「彼には、ありのままの自分で愛されていないと感じてしまう」というのであれば、いっそトピ主さんのほうから「離れる」という選択をしたって構わないのです。ですが、やはり彼が好きで、関係を続けたいという思いが残っているのであれば、一度のことですので、許して水に流すよう努めましょう。そして、「自分が、なぜ彼の前でそんなにビクビクしてしまうのか」という原因について、一度、心の中と向き合ってみましょう

 基本的に、恋愛関係で生まれる「相手に好かれないといけない」「怒られないようにしなくては」等の思いは、すべて「不安」から来ています。恋愛をする以上、「相手に十分に愛されているかどうか」という不安が生まれるのは当然のことですし、女性は特にそう感じやすい傾向もあります。しかし、この「不安」の感情を垂れ流しにしたまま、つまり自分で処理する努力をしないでいると、恋愛関係は必ずと言っていいほど悪くなってしまうのです。

 立場を逆にして考えると分かりやすいのですが、例えば、自分の恋人が、こちらに合わせるような言動ばかりしたり、「いつも完璧な恋人」を演じようと必死だったりしたら、とても窮屈ですね。また、顔色ばかりうかがってくる相手が退屈に思え、だんだん魅力を感じなくなってくるかもしれません。相手に「好かれよう、気に入られよう」とするあまりに、好かれなくなってしまう……という矛盾が起きてしまうのです。

彼が選んだ自分に自信を持って

 「不安に感じるのは、彼の言動のせいなのかな?」「どうしたらビクビクせず、付き合っていけるのかな?」など、自分の心をゆっくり見つめ、おそらくそこにあるであろう、「不安」の要素を一つずつ取り除いていきましょう。彼が素敵だと思えているのであれば、その素敵な彼が選んでくれた自分に、もっと自信を持ってよいのです。不安ばかりに焦点を当てず、例えば「彼の愛情を感じた出来事」などを思い出してみて、「私は愛されているんだな」という「幸福感」で自分の心を満たすよう、できるだけ努めてみてください。

 また、もし仕事や対人関係の問題など、恋愛以外でも自信を持てない要素があるのであれば、そちらのほうで頑張っているうちに、恋愛もいつのまにかうまくいっていた……ということもあります。頑張って仕事で成果を出したら、自信が増して、彼ともポジティブに向き合えるようになった、なんてケースもあるのですね。

 「彼といて、しんどいと感じるのであれば、離れればいい。私は、この私のままで大丈夫」、そんな風に自信をきちんと持つことができれば、次第に彼の前でもリラックスできるようになり、食事も普通にとれる日がくるかもしれません。不安ばかりに(さいな)まれて、どうか大切な恋愛をダメにしてしまわないように。そして、その恋愛が「あまり幸せだと感じられない」ものだと気付くことがあれば、自分から離れていく勇気も、持っていて下さいね。

ニュース提供
外山ゆひら (とやま・ゆひら)さん
フリーライター
執筆分野は心理学、文化・文芸関連。ニュースポータルサイト・エキサイトでは、男女関係や恋愛心理についてのコラムを執筆。作詞家やミュージシャンとしても活躍中。


2012年3月8日  読売新聞)

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